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冷静と情熱のあいだの満月🌕
10月17日は牡羊座満月であった。
心が乱れて苦しかった。
「冷静と情熱のあいだ」っていう小説を月刊カドカワの連載時に読んでいた。1997年ってめっちゃ前やな。震えるわ。
私は当時、辻仁成と江國香織を別々に好んで読んでいた。
推し同士がコラボするって何回経験してもアガるよね。興奮した。
ほんまにびっくりした。
小説の内容は正直言ってまったく好きになれなかった。苛々した。
ただ、ふたりの作家の「らしさ」は出ていたしそれぞれの文体が好きなので嬉しく思って読んだ。
企画を当てるのがオトナの仕事で、より大衆が好むものを仕上げてそれが実際に大当たりしたのだ。
それで「冷静と情熱のあいだ」というフレーズだけが、小説も映画も知らない世代、ひとびとにまでいまも受け継がれている気がする。
ごくふつうにある概念を商品名(小説、映画、音楽)にすることでこんなに強く印象を残すのだな、と私は当時から思っていた。
単行本がリリースされる頃、私にはかわいい恋人がいたけれど彼は私とは結婚しないとハッキリ言ったので別れることにした。
結婚したかったのではなくて、自分を大切に思ってないと宣言されたように感じたから。
彼も読書が好きでこの作品を読んでいいと思ったみたいで小説の中に登場する「わたしの30歳の誕生日に、フィレンツェのドゥオーモのクーポラで会ってね。約束してね。」という言葉になぞらえて
当時、よくデートしていた神社の中の大きな池のある庭園で30歳の誕生日に会おうみたいなことを言っていた!
これを書くにあたりたったいま思い出したんだけど(笑)
笑ってごめんな。最悪。
この彼は私の成人式の振袖姿を見せたから思い入れがあった。
まぁそれだけのことやねんけど。
辻仁成は、中学の頃、親友がすすめてくれて読み始めた。
親友は太陽が水瓶座で私は天秤座、辻仁成は天秤座。
敢えて重みを乗せないような風を感じさせる文体が中学生の私たちには合っていたと思う。
江國香織は、女優の坂井真紀が好きだと言っているのを雑誌のインタビューで見たから。坂井真紀は当時人気絶頂で『ユーリ』という映画のインタビューだったのかもしれない。
坂井真紀は太陽牡牛座で、江國香織は金星が牡牛座、太陽が牡羊座。
ここは余談だが私は当初、牡牛座的世界観(こってり濃厚、贅沢、煌びやか、女性特有)に関心が薄かったが、読めば読むほど好きになり取り込みたくなって(私の金星火星蠍座的行動!)新作が出ると必ず買って読んだし、文芸誌の江國香織のインタビューをできるだけチェックしていた。
まるで熱病のようだった。
好きな作品はキリがないほどある。優劣をつけられないし選べない。
ひとつ挙げておくと『落下する夕方』。
小説はもちろん、映画がもう思い出深くて。
菅野美穂、ありがとう。華子好き。
「冷静と情熱のあいだ」を12サインに当てはめると、
牡羊座が情熱、天秤座が冷静。
ちょうど作者が牡羊座と天秤座であるし、そう思っていた。
あの頃から星座を見ていた。
ほかのサインも対向サイン同士で6通り当てはめることができる。
でも、あれからさまざまな経験を通して見ると
牡羊座の計算高さ、良い意味での賢さ、狙いを定めて当てに行く精度などを思うと、こちらが冷静なのでは、
と考えることがある。
天秤座の自由さ、柔軟さ、大切なもの特別なひとにだけ見せる向かっていく強さは、情熱なのでは、
とも捉えられる。
どっちゃでもいいんやけどな。
そう気づけるようになった自分に対して「成長したな。」とふつうに思う。
誰も誉めてくれないから自分で。
今回の満月をすぎて、そんなことを考えていた。
好きなことを、辛くて諦めようとしたけれど、
次の日にはなんで諦めなあかんねん!と思ってまた日常に戻ったよ。
覗いてくれたあなた、ありがとう。
不定期更新します。
質問にはお答えしかねます。
また、私の12ハウスに遊びにきてくださいね。