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映画 さよなら私のクラマー ファーストタッチ 感想

今月は誕生日月なので、個人情報をいろいろ登録しているサイトやアプリから、お祝いという名のクーポンが届く。普段から行くところとか、実際に15% OFFとかならいい機会なので使います。ということで、KINEZOのアカウントが1回限定で1400円で映画を見ることができる。

コレ幸いと、さよなら私のクラマーの映画版、さよなら私のクラマー ファーストタッチ(First Touch)を見てきました。

公式Twitterでもファーストタッチがカタカナ表記になっているので、そっちベースにします。

今回、ちょっと感想長めだし、モヤモヤしそうです。

あ、一応ネタバレ防止をしましょうか。ということで、改行代わりに写真貼っておきます。この0巻についても触れておきます。

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ユナイテッドシネマでやっていないと、足が重くなる

前にも書いたかもしれないけど、ユナイテッドシネマの会員になっているので、通常価格が1500円ってのは大きい。逆に言えば、ユナイテッドシネマ以外で見るとなると、フルプライス1800円、TOHOシネマズだと1900円ってのは、映画を見に行くときに足が重たくなる。

さよなら私のクラマーの映画も、近くのユナイテッドシネマ(としまえんか、新座)でやっていなかった。なので、結構迷う。原作漫画は読んでいたので、どうしても見たいか?と。最初は池袋に行く予定だったんだけど、結構時間ギリギリまで、ネット購入で迷っていた。そしたら、映画館としては、実は一番近所のT・ジョイSEIBU大泉でやっていて、KINEZOアカウントの誕生日クーポン1400円を発見して見に行くのを決断した。(ついでにいうと、火曜、木曜のキャンペーン、続けてくれないかな。)


原作読み直さないで見た

原作ファンには説明不要ですが。TVアニメ版との兼ね合いで、映画のタイトルは「さよなら私のクラマー ファーストタッチ」になっているけど、漫画原作は、「さよならフットボール」ってタイトルです。これの続編が「さよなら私のクラマー」なんです。

その「さよならフットボール」は、もちろん原作漫画を持っています。(Kindle電子書籍ですがって言ってしまうのはなんでだろうか。)2巻完結なので、映画見る前に読み直そうかなぁと思ったのですが、大筋はもちろんしっているので、良いかと思って読み返しませんでした。

見終わって、読み直しましたけど、ほぼ全てのエピソードを盛り込んでいましたね。多少、入れ替えがあったか?って思ったぐらい。


悩ましいテーマを扱っている

感想前の前置きが多くなってしまいましたが。原作漫画にしても、この映画にしても結構悩ましいテーマを扱っていると思います。「さよなら私のクラマー(原作漫画・TVアニメ)」の方が作品テーマとしては、女子サッカーに焦点を絞っているので、シンプルで読みやすい。だから、面白いとも言える。

正直「専門家では無いから」と逃げをうってしまいたくなるんですが、映画版およびさよならフットボールは、「スポーツとジェンダー」を扱っていると思うのです。原作漫画を読んだときからそう思っていました。

男子サッカー部に所属している、女子部員が主人公。しかも、中学校が舞台なんです。物語の主人公である恩田希は、小学校の頃からサッカーをやっていて、当時は男の子達よりも全然うまかった。下手したら体も大きかった。それが、中学になりいわゆる「フィジカル」で勝てなくなる。

サッカーは、接触プレーもある。恩田が1年生のときに新人前に1年生なのに抜擢されたけど、接触プレーで怪我をした。監督としてそれ以降は、公式戦では使わないと恩田に伝えた。それでもなんとかして試合に出たい恩田の中学2年生の新人戦を迎える。

しかも、小学校の頃のチームメイトがライバルになり、男女のフィジカルで指摘を受ける。さらに恩田希がサッカーを始めたきっかけとなったのも、幼少期の男女の喧嘩がきっかけなんだけど、男の子からはサッカーは男がやるもんだ的な発言をされていた。

悩ましいというか、扱いが難しいと思ってしまうテーマだと思う。扱いが難しいという理由で扱わないというのは良くないというのも分かる。だからこそ扱った上で、この作品は「フィジカルの差はどうしてもある。でも、フィジカルじゃないところで、観客を感動させることはできる」ということにしたんだろうと、見終わって思った。

この「さよならフットボール」があったからこそ、続編が女子サッカーに焦点を当てているのかもしれない。女子がサッカーに限らないけど、スポーツを楽しんで良い世界を広げるために。


監督は何が正解だった

この作品が、スポーツとジェンダーを扱った作品で、さらに義務教育である中学を舞台とした作品であるとかんがえると、学校の先生という立場でもある鮫島監督はどうするのが正解だったのか?って思ってしまう。

正直、映画にしても原作漫画にしても、物語だから恩田希は男子サッカー部に所属していたけど、公式戦に出さないと宣言した時点で、そのまま中学の部活に所属させることが正解なのかと。

自分が中学校のとき、中学の野球部には所属せずに、クラブチームに所属していた同級生がいた。才能を認めるなら、ちゃんとした女子サッカーチームに所属させてあげることが正解なのだろうか?

でも、個人負担でお金もかかったりするわけだよね。怪我は男子だってするわけだから、フィジカルを理由に試合に出さないという宣言がそもそも間違いなのか。

映画やマンガと見たときは「中学の部活に所属させずに、女子サッカーがちゃんとできるところに出してあげたほうが良いのでは?」と思ってしまう。でも、改めて文章に書いていると、恩田希が部活で結果を出したいと思っているなら、その中でやらせたほうが良いのか?でも、怪我の責任は?ってますます悩んでしまう。


映画として面白いのか

個人的に難しいなぁと思うのが、じゃぁこの作品を素直に人にすすめるか?って言われると、正直悩む。まして、アニメだし。

そういえば、韓国映画 野球少女っていう映画が扱っているものとしては同じ感じかもしれない。(向こうはプロになる話だし、年齢がある程度経ってからの話だけど)

そっちを見ていないので、韓国映画の野球少女を見た人は、さよなら私のクラマー ファーストタッチを見ると、どう思うのか知りたい。自分も見る機会があれば、見てみようと思う。

というか、ゲスな言い方とだと思うけど、宣伝としてはそういうアピールをしないと、この作品は人が入らないよ。日曜日の12:20の回だったのに、俺ともうひとり同じぐらいの男性の2人しか見ていなかったんだから。まぁ、そういうアピールの結果、宣伝として失敗する可能性もあるけど。


越前佐和がどうなるかを知っているから面白い

少し、視点を変えます。原作漫画ファンとしては、主人公恩田希の友人、越前佐和がその後どうなるかを知っているから、ちょっと発言が面白いと思ってみていました。

この作品の中ではマネージャーだし、TVアニメ版でやっている範囲はマネージャー扱い止まり。(最後にギリギリ練習中に片鱗を見せるけど。)

だから「フィジカルを鍛える、越前佐和」「恩田希を抑えることができる、越前佐和」が後に生まれるので、そういう神の視点でみていると、発言が楽しめます。

0巻について

これもネタバレですけど、要するに四月は君の嘘と同じ世界にいますよってことです。四月は君の嘘で話が始まった頃とこの0巻が繋がるので、映画版やさよならフットボールはそれより前の時間軸ってことですね。


最後に

ということで、長々と感想を書いてしまった。途中でも書いたけど、地味に扱っている内容は、スポーツとジェンダーだと思うので、それが興味ある人は見てみるのも良いかもしれないです。やっている映画館が少ないので、原作漫画のほうが、手に取りやすいかもしれない。(電子書籍もあるから)

で、もしかしたら「ふざけんな」って思うかもしれないし、自分のように「正解がわからない】ってなるかもしれない。

原作ファンは、2巻分しっかり描かれていますから、ご安心を。


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