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舞台(配信) 宝飾時計 感想

劇場のチケットはすでに販売が終わってから公演を知ったので、見に行けなかった。でも、配信をやることがわかり、すでに先日配信が行われ、アーカイブだけど舞台 宝飾時計を観ました。

といっても、もう1ヶ月近く前の話なんですけどね。

コロナ禍で唯一で最も良かったことは、この手の舞台やコンサートが「配信」で見ることがある程度一般化して、機会が増えたことだよね。開催側も規模が見込めれば収入も増えるわけだし。

というころで、いまさら #ネタバレ もないかもしれないけど、一応回避のため、軽く改行とかをしておきます。

円盤や再演にならないかぎり、舞台って見る方法がもうなかなかないかな。


きっかけは、伊藤万理華さんが出るからという理由でした。で、根本宗子さんの作品ということもあって、どんなかなと。キャスティング観たら、主演が高畑充希さんで、成田凌さんや小池栄子さんも。

小池さんは鎌倉殿の13人が終わったあとぐらいのタイミングだったから、気になっていたし。配信チケット買って見てみました。


感想としては、そうだなぁ。とりあえず成田凌さん演じるマネージャーの大小路と、高畑さん演じるゆりかとのやり取りは、ああはなってはいけないと思いました。

根本さんの作品の特徴なのかもしれないし、ちょっと前に『もっと超越した所へ。』を見たからかもしれないけど、喋る内容が「クズ男」だったので、根本さんはそういう作風なのかなぁと思いました。


一方で、ゆりかだって、だいぶこじらせキャラですよね。気持ちわからなくもないけど、めんどいなぁと思いました。

でもあれか、めんどいキャラになったのは、大小路というかゆうだいくんが蒸発したことに起因しているんだもんな。

ちゃんと伝えないとか、自分の思いだけで一方的に思い込まないとか。伝えるのを逃げてしまいそうになるけど、それをやりすぎてはいけないんだろうな。


他のキャストというか、もともとは伊藤万理華さん興味で見たわけですが、伊藤万理華さん演じる杏香もだいぶしんどいよね。実際に、ステージママ的な感じでこういう道を辿ってしまう子もいるんだろうし。

で、もっと超越した所へも見たからだろうか、伊藤万理華さんが演じたときのキレ方とかテンパリ方が似ているなぁと思ったのは得意パターンに落とし込んでいるからなのかな。

小池栄子さん演じる真理恵が、キャラ的には一般的にまっとうなのだろうけど、これも小池栄子さんの演じるキャラにうまくハマっている気がしたし。


作品として男性が共感するというよりも、女性が見て共感しやすい作品だったのかな。ゆりかと大小路との関係性、杏香と母親との距離(いわゆる父と息子の距離とはまた違う気がする)、真理恵の年令を重ねて子供ができたりしながらの周囲との距離、そういうところ。


ここ数年、舞台を見る機会が増えているんだけど、俺なんかは複雑だとちょっと置いてきぼりになりそうになる。繰り返し見たりするわけじゃいから、その辺は難しい。

でも、考察がうまくできる人は、いろいろな知識をフル動員して、集中して覚えながら見ていくんだろうなぁ。その域にはなかなか行けそうにないな。


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