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マンガ さよなら私のクラマー 14巻 感想 と、個人的な思い

さよなら私のクラマーの最終巻、14巻が先日4/1に発売されました。ヘッダー画像は、公式からお借りした。

個人的には、月マガで連載を追っていたので、その時に嘆いていました。

ちなみに、フォローされている方も14巻感想で嘆いていた。

ゲーゲンプレッシングを自分たちに取り込んで、試行錯誤しながらいい具合にフィットするようになり、さぁ、いよいよ埼玉の王者・浦和邦成との戦いだってところで、終わるわけです。実は、栄泉船橋以外、久乃木学園、浦和邦成、興蓮館と強豪にはまだ勝っておらず、栄泉船橋だってね、必ず勝つことを優先しなかったっていう話もあるし。

そう考えると、ある意味マンガとしてはここからが折り返しで、浦和邦成に勝って、全国大会で活躍するっていうところではあるはずなのです。なのに、ここで終わってしまった。そりゃ、嘆きますよ。ほんとに面白かったから。


で、14巻発売されてもうちょっと冷静に考えてみた。なんで終わってしまったのだろうと。自分としての感想は「女子がサッカーを色んな思いで楽しんで良いんだよ。」っていうのはこれで描ききったってことなのかなぁと。

マンガとしての面白さは、恩田希を基本に、周防すみれ、曽志崎緑を含めて、蕨青南 ワラビーズの成長の物語がベース。そこに、個性豊かな相手チーム。それがキャラクターだけでなく、サッカーの戦術としてのチームの個性を出している。それがトータルとしての面白さなのは間違いないかなと。

ただ、その面白さはこの14巻以降って難しいという点もあるかなと。さっきも触れたけど、この後って今まで負けたところに勝つっていうのが展開としては基本路線になってしまうんですよね。もちろん、それも楽しいとは思うし、必ず勝てるとは限らない。いわゆるドラゴンボールの強さのインフレみたいな話になってしまう。だから、話としてはここで終わってしまったのだろうと。

一方で、最後のメッセージにもあったけど、いろんな形でサッカーを楽しんで良いのだということを描きたかったのだろうと。女子サッカーの現状を思ったからこそ、まずはその世界を知ってほしかったし、それがどんな形であれ、楽しんでもらえることが重要なんだと。


ちょっと話横にそれますが、ゆるキャン△とか、昔ならけいおんとか、もちろん他にもいっぱい、女子が主人公でいろんなジャンルの作品ってあるじゃないですか。そりゃ、商業的にはおっさんが主人公よりもそれのほうが売れる、人気がでるだろうっていう部分もあるかもしれない。単純に書いている人が好きだからってのもあるかもしれない。

でも、さっきのことを考えた時に、あえて「女子・女性だからといって、いろんなものを楽しむことを制限する必要はない」っていうのをあえて表現している形なのかもしれないとも思ったんですよね。「そんな世界はありえない」とか「萌作品、○○女子は、女性蔑視だ」的なことも言われるけど、むしろそうではないのかなと。


話戻しますが、まずは女子サッカーを知ってもらい、性別・年齢・国籍など関係なく、好きなものを楽しむ世界を描かれたのだろうと思いました。連載終了は残念だけど、自分はそう受け取りました。

ちなみに、新川直司さんの前の作品、四月は君の嘘も11巻までだったのか。もっと長くやっていたイメージだけど。ということで、四月は君の嘘も読み直します。


とりあえず、今夜4月4日23:30からのアニメを楽しみにしています。どう表現されるのか、ちょっと不安ではあるのですが。

あと、9月から女子プロサッカーリーグも始まるから、それを見に行くのも今年の一つの目標です。地元にチームがあるんでね。





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