【エッセイ風】 ドジっ子は忘れた頃にやってくる
繁忙期もいよいよ終盤。
が。
そういう時が一番危ない。古今東西の理です。
先日、初めて行く現場があったのです。
迷子対策をして向かったら、ぴったりの時間につきました。ここまではグッジョブ。
そのビルは、入るには中の人に迎えに来て頂かなくてはならないが、出るのはススっと出られるという、よくある類のビルでした。
定石通り、ビルの下のガラス扉の手前で連絡を入れ、担当者さんに入れて頂きました。
本番を無事終え、現場でご挨拶をした後、エスコート無しで降りたのです。
先ほど通ったガラスの扉の左脇に、丸いボタンがありました。
ああ、押して開けるタイプね、と思い、その丸いボタンを押したらば。
... 沈んだ...
沈みこんだボタンを暫し見つめる私。永遠とも思える数秒の後に、恐れていたアナウンスが始まりました。
火事です。火事です。火災が発生しました。
やばいよやばいよ〜〜〜〜〜。
脳内を小さな出川さん軍隊がパニック状態で駆けずり回ります。
その勢いに押されるように、現場の階に戻り、担当者を捕まえて
「ごめんなさいいいいいいい、犯人は私ですうー!間違えて押しましたでも火事は無いんです火事じゃないですドアを開けるボタンと間違えて押しただけなんですだから避難はしなくていいんですいいんですけどセキュリティの人にその旨お伝えくださいなんなら名前も言っていただいて構いません本当にごめんなさいごめんなさい悪いのは私です私なんですーーーー!!!!!」
... 的な何かを伝えました。途中から相手の目は笑っていたのに救われたけれど、その間もゴンゴン警報は鳴り続けている。
火災の源は一階です。一階から火が出ました...
はい、その通りです。原因は一階です。でも火は無いんです...
その後何ごともなく... 終わったようなのですが...
木登りで落ちる可能性が一番高いのは降り切る直前とも言います。
後少し、気合いを持続させて乗り切りましょう...
明日も良い日に。
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