133/365 【神々しい最期】 大河ドラマ 「麒麟がくる」 第17話
勝ったのは、道三じゃ
長良川の戦いに1話丸っと割くとか、どんな贅沢な尺の使い方やねん。
エキストラをふんだんに使った、自然光まくりの贅沢なオールロケ!映画制作か!こんなんNHKにしかできんわー!
道三の馬駆る姿も、横鎗であっさり死んじゃうのも、一騎打ちすら叶わなかった息子との抱擁も、仏門との決裂のようにお数珠を飛ばすのも、全てが劇画だった。
コロナ前の世界なら、そんなあっけらかんとした感想で終わっていただろう。
今は、そんなあっけらかんの奥に、現状への思いが積み重なる。
こんなオールロケでの壮大な戦場を、これからもどんどん盛り込む予定だったのだろう。桶狭間のロケは終わっていると聞くけれど、それ以降の姉川の戦いとかどうするんだろう。いわんや、比叡山焼き討ちとか。どんな演出でどんな絵作りを目指す予定だったのだろう。それはどれだけ実現できるのだろう。
コロナ前に撮影終了していた道三関連と、撮影が出来ない(かも知れない)シーンを分けているのは時の運だけだ。突然溢れた川辺の、あちら側とこちら側。
何もなければどんな作品だったのだろうと思わずにはいられない。
って、悲観するにはまだ早すぎる。今頃懸命に脳みそに汗をかいている制作の皆様、頑張ってください!何であれ、楽しみにしております!
ってか、いいじゃん最終回が1月になっても!なんて思うが、それはそれで来年の大河と2つ平行で作らなきゃならなくなって大変ですね、そうですよね。クー。
他は...
負け戦には参戦せぬ
気丈に言い放つ帰蝶ちゃんの懸命な写経姿が印象的だった。
行っても無駄だと諌めているのに飛び出して行ってしまう信長さん。帰蝶ちゃんだって馳せ参じたいのは山々なのに、性別的にも立場的にも軍師としても行けはしない。冷静な左脳と情の激しい右脳との葛藤が垣間見える。道三パパ、帰蝶ちゃんが息子だったらって何度も思ったことだろう。
そして最後の明智庄での叔父上や伝伍たちとの別れ。
あちらこちらで親子の思いや世代交代が錯綜した濃密な回だった。
美濃編は今回で終わり。来週からは史実的には曖昧な部分が多い越前編!どんなドラマが創作されていくのか楽しみだ。
サクッと10年経ったり... しないよね?!