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【水との共生とは】 大人による大人のための大人だからこその壮大な道草 - 福岡編
初日はこちら。
unlearningについての学びの翌日。
友人と、熊本の平山温泉を目指します。
福岡から熊本は、私にはずっと遠く思えるのですが、その友人は、何しろヒールで軽トラを颯爽と運転する人。今回もその腕に完全に甘え、彼女の運転する真っ赤な車でレッツラ南下。
道中、「自分が禁じ手としていた、許せない手法で、来年採用する手法は何か」等、昨日のunlearningについてツラツラと話していたら、途中の標識に「柳川」とある。
「柳川、ずっと行きたくて行けてないんだよねー」
「えー?じゃ、寄って行こうよ!」
「え?お、おう!」
コンマ数秒で道草決定(笑)
柳川は、高畑勲さんのお仕事をしている時に知った、高畑作品全集にも入っている「記録映画」の舞台となった場所なのです。
毎日のように水を使い、それを口にふくみながら、私たちは水の持つ心地よさやありがたさに、少し鈍感になりすぎてはいないだろうか―。
柳川の水路は、「叡智の結晶である循環システム」だということが、アニメーションや季節ごとの映像を通して、染み入るように伝わってくる作風で、派手さは全くないのだけれど、とてもいい作品だった。
これを見て以来ずっと、柳川は行ってみたい場所リストに載っていたのだけれど、なかなか機会がないままだった。
それが、こんなふとした独り言のような言葉でかなってしまうなんて!
まずは当然、柳川の川下り。
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季節的に、こたつ船。人も少なくて、半分貸切状態でした。
掘割の橋の下が浅めの台形になっているのは、流れる水の速度をそこで調整してるから!あの門の石の組み方だけで、水量に応じて流れの速度が調整されるから、堀の中の水の速度は一定に保たれる。昔の人って本当に賢い。
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![](https://assets.st-note.com/img/1671707720824-s2t4OmaCN8.jpg?width=1200)
「汲ん場」と言われている、水辺への階段が民家にも、それ以外の場所にもいまだに存在している。
生活用水としての水路の役割は終わってしまっているのだろうけれど、それでも階段は、昔の面影を残している。この水路がいかに生活の一部だったのかを今なお、物語っている。
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小一時間の水の旅を終え、降りた場所から街中を散策。まずは、お腹を満たします。
全然知らなかったのですが、柳川と言えば、うなぎだそうで。いやだってほれ、私は柳川掘割のイメージしか無いからさ。とはいえ、そう聞いてしまったら、やはりうなぎ以外を選択するのは邪道というもの。
「うなぎ屋さんだらけだよー」と言う友人の言葉に、そか、数軒あるんやろな、と思っていたら…
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うなぎmapがあった。笑
この町だけで、毎年150万匹のうなぎが消費されるらしい。よって川べりには、うなぎの供養塔がある。
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お腹を満たしたら、柳川の次なる目玉。北原白秋記念館。
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川下りの船頭さんも北原白秋の歌を何曲か歌ってくださった。それくらい白秋はこの土地の人々の誇りでもあるのでしょう。
北原白秋の名前を知らなくても、彼が作詞した歌を知らない日本人はいないはず。
なんてったって
ピッチピッチチャプチャプランランラン
の人だもの。
ここで一番びっくりしたのが、白秋の生声録音!!!
ご自身の声で、詩を幾編か朗読なさっているのですが… その声が…
しゃがれ声!!!!
待ちぼうけ、待ちぼうけ
ある日せっせと、野良稼ぎ、
みたいな歌を書く人だから、やや線の細い、お醤油顔的な方なのかな、と思っていたのですが… 声はしゃがれてるし
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お顔も、線が太い!って、九州男児だから正しいのか。自分の脳内イメージとのギャップに、びっくりしました。
ちなみに、文豪アルケミストでは、こんな感じ
![](https://assets.st-note.com/img/1671708954547-uXNlCxLhWH.jpg?width=1200)
色々面白がりながらの柳川散策となりました。
熊本編に続く…
明日も良い日に。
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