118/365 【友と夢見続ける 夢を見ている】 劇団おぼんろ 「メル・リルルの花火」
クルパジムン、クルパジムン、聞こえますか?
おまじないは、祈りだ。
洞窟の暗がりの中、ここにはいない誰かに向けて、6人の語り部たちは声をかける。それは、我々参加者に魔法をかけるおまじないの言葉だ。
魔法にかかった私の部屋は、14公演中ずっとモノガタリモノガタリしていた。千秋楽には、ハナザカリが心待ちにしていたお祭りにも参加できた。もちろん踊った。ペズロウの幽霊たちと。
祭りの最後には、色とりどりの花火も上がった。ヒュルるるドカーンという音と共に、青や緑や赤の花々が空に咲き誇る。ぽかーんと口を開けたまま見上げる私の顔をも染め上げる光の洪水。永遠にすら思える一瞬。
生きとし生けるものも、死にとし死ねるものも、みんなみんな愛おしい、一番美しくて一番キラキラなお祭りだった。
憎しみの連鎖は悲しみしか生まないことを、惑星CO67に住むクルパジムンらも心の底では分かっている。だけれどいつまで経っても、負の連鎖は無くならない。
でも、物語の一瞬だけは、皆きっと、銃鉄から指を離して聞き耳を立てている。敵味方関係なくクスリと笑ったり、ハラハラと涙したりする。
どんなに世界が不安という名の暗闇に包まれていても、物語の灯りは、少しの希望と温みになる。
音響システムも、手作り感満載。完璧ではない。回線の都合で時折途切れたり、遠くになったり近くになったり。でも、そんなことがどうでもよくなるくらい、生のお芝居が、物語が成されていた
語り部たちが、私のお部屋に来て物語を紡いでくれた。
千秋楽の生配信が終わりに近づくにつれ、毎話最後に聞いていた「続きは、また後で」と「続きは、また明日」がもう無いのだ、としみじみ寂しく思っていたら、最終話の最後に末原さんが呟いた。
続きは、いつまでも To be continued forever.
そうだ。終わりじゃないんだ。「僕らまた、物語で待ち合わせをしよう」
友と夢見続ける 夢を見ている。
今回の9日間のお祭りはこれで終わり。YouTubeという物語の扉も真夜中に閉じられた。でも、次はきっとまたある。それまで、元気でいよう。それまで、元気でいてください。幽霊さんたち、これからもずっとハッスルハッスルしていてね。
語り部の皆さん、ムーブメントアクターの皆さん、スタッフの皆さん、本当に本当にありがとうございました。
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