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391/731 【いよいよ】 大河ドラマ 「麒麟がくる」 第42話

十兵衛、わしに背を向けるか

「信長=拗ねをこじらせたただの子供」をずっと積み重ねてきたからこその、この言葉の重み。

小さい頃からいつだってただただ愛されたかっただけなのに、誰も教えてくれなかったんだよねえ。その結果、自らの手でどんどん孤独を深めていってしまう。

誰かなんとかしてあげて、と思ってしまうけれど、実際目の前にいたら大変だよなあ... 光秀、ここまで孤軍奮闘でよく頑張った。うん。

この世が平らかであるために、そなたの力に負うところが大きいかもしれぬ。
十兵衛となら、麒麟を呼んでこれるかも知れぬ。
己を貫く他ありませぬ。

あっちからもこっちからも、あの手この手で連絡してきて、こっそり自分の思いやら光秀に対する期待やらを告げた挙句、誰一人としてそれを公に示そうとはしない。せめて一人くらい一緒に声を上げてあげてよ、と一人一人に説教かましたくなりました。

お互い示し合わせたわけではないから、あれこれ本心を吐露なさった方々も、よもや光秀が謀反を起こすなんて想定外だったのだろう。少なくとも本作はそういう方向に進んでいる。

ある種の大樹は、木の中の毒素を1枚の葉っぱに集中させ、周りは青々とした元気な姿の中、その葉っぱだけ毒が回って変色し、変色し切ったところで当該葉っぱを木の枝から強制的に落とすという。

全ての毒をその葉っぱが担ったおかげで、葉っぱ1枚落とした後、大樹はずっと生き続ける。

そんな話を思い出した。

光秀は、自ら進んでその葉っぱになるのだろう。相談すれば一緒に戦ってくれる相手もいたろうに、敢えて誰にも何も相談もせずに反旗を翻すことになるのだろう。

消えぬのは形のないもの、風のようなもの。

信長にもう少しこの考えを深める余裕があったら、何かが変わっていたのかしら。せめて蘭奢待問題は避けられたのかも知れない... なんて思うことももはや詮無き事だけれど。

情報過多な前回とは打って変わって、心情過多で心臓が痛い。

あらゆる会話が船ってのもキツい。これ、桂男の船オマージュだったりするんかな。単にディスタンス政策とスタジオ撮影政策なだけかも知らんけど。

明日も良い日に。

アイキャッチは、鞆の浦のすぐ近く!公方さま、駒ちゃん使って光秀を揺さぶるの、マジ勘弁... orz


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