365/366 【振り返り2】 #2020年わたしの選択
今年ほど、選択肢が奪われたが故に選択が増えた年はありませんでした。
数日前に自分で書いた言葉の再利用なんて超絶野暮いことこの上ないけど、ここは敢えて。なんせこのお題は「選択」なのです。
2020の4月以降、仕事のキャンセルが続き、カレンダーが真っ白になり、何をしてもいいけれど何も出来ることがない時期の私を一番救ってくれたのは、エンタテインメントでした。
おうち時間を支援するため、世界各国の様々な舞台公演が無料で配信され続けました。
舞台を見ている間は思いっきり笑ったり泣いたりして、すぐ脇で蠢く心許なさを少しだけ手放すことが出来ました。
その時に思ったのです。
エンタテインメントの世界で、私に出来る事をもっと突き詰めようと。
今まで、エンタメ業界とは付かず離れずの関係でした。オファーがない時期もあるからと言えばその通りなのですが、それ以上に怖がっていたのだと思います。
何しろ数多ある選択の中、たった一つのコトバを選び続けなければなりません。その上で、ドキワクを楽しめなければならないのです。そもそも「ねばならない」と言ってる段階で、もはや違うことになっている。ベクトルの向きが捻れているのです。
それでもやっぱりエンタが好きです。物語は人の糧です。「人間」が心と身体の連合体である以上、お腹を満たしているだけではやはりどこかおかしくなってしまうのです。
だから、もう一度、エンタの世界にちゃんと対峙したい。見るものとして応援するだけではなく。苦しいことも含めて楽しみながら、周りにおもねらずに、私にできることをそのままに投じていきたい。
こう書いているだけでも及び腰になる自分を宥め賺しながら、もう少しチャレンジしてみたい。
失敗も経験の一種にすぎない、とは砂男さんの言葉だったと思います。
失敗したということは、何か行動を起こしたということです。それならそれは失敗にはなりません。更に言えば、「何もしない」を敢えて選んだのなら、それもまた、行動をしたことになるのです。
唯一の本当の失敗は、選びもせずに「何もしない」をしたことだけです。受動的に、他の何かに無意識にでも責任転嫁をして過ごす日々に、自分の意志は反映されません。
やらないことで「やれば本当はできる」幻想の可能性の中に生きることも、やはり主体的に選んではいないのです。
自分が「これが一番!」と思う言葉を、もっともっと磨いて選ぼう。解像度を上げるために出来うることに心を注ごう。無難さに逃げずに、周りにおもねらずに。言い訳を事前に用意せずに。
そんなことを改めて思う、2020年最後の水曜日。
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明日も良い日に。