最高のクリスマスプレゼントだ。
今日は日曜日だというのに、朝から夕方まで仕事だった。
仕方ない。
冬期講習だもの。(みつを風)
昨日に引き続き、今日もクリスマスイベント付きの講座があり
まあしゃべったこと、しゃべったこと。
しかし子供たちと過ごす時間はとても楽しかった。
サンタさんが来たら先生にお手紙書いて教えるね!
と言ってくれた子。
みずたま先生、今日すっごく時間が早く感じたよ!
と私の授業を面白がって聞いてくれた子。
楽しかったし、わかりやすかった~!
とストレートに嬉しいお言葉をくれた子。
みんな、みんなありがとうだ。
お給料をいただいて仕事をしているけど、
なんだかそれが申し訳ないくらい。
この上ないクリスマスプレゼントをありがとう。
最高のクリスマスプレゼントだ。
仕事を終えて携帯をカバンから取り出して見ると
以前一緒にお仕事をしていた私の敬愛する先輩から
ラインがきていた。
今は別々の職場になってしまったけれど
私たちは同じ方向を向いて仕事をする同志だ。
みたいな内容だった。
私は、今この仕事にどっぷり浸かって頑張っていること。
大変な時ももちろんあるけれど、楽しいこともたくさんあること。
年明けにお茶に行きましょうね。
という言葉を添えて返信した。
実は以前その先輩にお会いした時、
私は自分の不甲斐なさに嫌気がさして
もう続けられないかもしれない、と弱音を吐いていた。
だから余計に心配してくださっていたのかもしれないけれど。
先輩のラインになんだか心の中がほわんとあったかくなって
わたし、今幸せだ~
と心から思った。
クリスマスにこんなに幸せだと思うのは
夫が天国に行ってから初めてかもしれない。
ピンポン
とラインがまた鳴って
そのメッセージを読んだ途端、ふいに涙が出そうになった。
なんだろう。
先輩の言葉に、今日までただ、がむしゃらにやってきた仕事を一つ認められたような、そんな気がして。
いけない、いけない。
こんな街中で携帯を見ながら泣いていたら、完全にあやしい人だ。
私は携帯をカバンに再びしまい、
塾講師から母の顔に戻って子供たちの待つ家路に着く。
パパ、今私はこんなにも幸せです。
きっと夫も天国から喜んで見ていてくれているはずだ。
心の中だけでそっとつぶやくと、出そうになった涙をギュッと引っ込めて駅へと続く道を小走りに急いだ。
さあ、家では子供たちが待っている。
楽しいパーティの始まりだ。