週末パンやさん。
先日ワンコが天国へ旅立ち、私が悲しみに暮れている時に
私の友人の小学5年生の娘さんが
「これ、みずたまさんに。」
とベビースターラーメンをくれた。
お嬢には可愛い(お嬢が言うところの”ゆめかわ”)なスティックのりをくれた。
どうやら自分のおこづかいで買ってくれたらしい。
私はそのお気持ちが嬉しくて、先日高尾山に行った時に
彼女へのお土産に高尾山かりんとうを買った。
薬王院の境内で買ったちょっとご利益がありそうなかりんとう。
買ってから、小学5年生女子はかりんとうは好きじゃないかーと思ったけど、彼女に手渡すと、彼女ははにかんだように
「ありがとう。」
と言ってもらってくれた。
すると昨日、
「そのお返しというわけではないけれど・・・」
と言って彼女が泥つきのじゃがいもをたくさんくれた。
「これ、どうしたの?」
と聞くと校外学習でじゃがいも掘りをしたそうで
そのおすそ分けをしてくれたのだった。
控えめに言って・・・めちゃめちゃ嬉しい!
「ありがとう。」
と今度は私が言う。
行ったり来たりの”気持ち”のやりとり。
ほわんとあたたかい気持ちになる。
うーん。このじゃがいもたち、何にしよう?
と考えて、とてもよいことを思いついた。
そうだ、タラモパンを作ろう。
思い立ったら居てもたってもいられなくなって
朝イチで買い物に行って、明太子を買ってきた。
そのほかのパンを作る材料は常時家にあるので大丈夫。
みずたまベーカリー 週末パンやさんスタートだ。
ホームベーカリーに材料をセットして一次発酵までお願いする。
その間に中身のタラモを作る。
じゃがいもはよく洗って切り分け、レンジで6分チン。
粗熱がとれたらマッシャーで荒くつぶしておく。
そこへ薄皮からこそげ出した明太子をまぜ、軽く塩、こしょう、
マヨネーズを混ぜたらフィリングは完成だ。
あとはできた生地にフィリングを詰めて焼くだけ。
家じゅうに広がる小麦のにおいがたまらない。
早速あつあつのうちにお味見をする。
一口かじってみるとパンはふわんふわん。
続いて中からほくほくのじゃがいもとピリッと辛い明太子のコラボレーションが出現。最後にカリっと焦げたチーズの食感がたまらない。
うふふ。
成功だな。
私は一人うなずく。
そう、これは友人の娘さんへのお返し。
そのために12個も作ったのだ。
喜んでくれるかな?
彼女の笑顔を想像して私の気持ちも高揚する。
さあ、ラッピングをして出かけよう。