え?そうだったの?ブラジルって…
世界遺産検定1級を目指して勉強するみずたまです。
世界遺産を勉強していると、
お!これは面白いなあ🥰
と思うような世界遺産に出会うことがあり、そういう時はちょっと得した気分になります。
今日はその中の一つをシェアしますね✨
よかったら一緒にお得ちゃん気分を味わってください。
※
今日ご紹介するのは
ディスカバリーコースト大西洋沿岸森林保護区群
という世界遺産です。
耳慣れないですよね~💦
私も1級の勉強をして初めて知りました。
こちらはブラジルの世界遺産で、この中にはパスコアル国立公園ということろがあります。
この場所はポルトガル人が「発見」し、上陸した「ブラジル発見の地」ということです。
ディスカバリー(発見)・コースト(海岸)という名がつくのもうなずけますね。
このディスカバリー・コーストは常緑樹パウ・ブラジルが有名で、ブラジルの国名の由来となった木だそう。
へええ~、ブラジルという国名は木の名前からきているんだー。
どんな木だろう???
と調べると・・・これがとても興味深い!
上陸したポルトガル人が、インドで見た赤い染料が採れる蘇芳(すおう)という木に似ているということから自国へ持ち帰ったところ、なんとこの木からも赤い染料が採れたらしいのです。
ポルトガル語で
パウは”木”、
ブラーザは”燃えさかった赤い炭火”(つまり炎のような赤)
を表すことからこの木を
パウ・ブラジル
と呼ぶようになりました。
それ以来、
この木が採れる国
=パウ・ブラジルの国
=ブラジル
と言われるようになったとか。
この赤い染料は大変価値があったため、大量に伐採されヨーロッパに運び出され、高級な衣料を染めるのにとても珍重されました。
しかし時間の経過と共に化学染料が登場し、パウ・ブラジルの染料としての価値はだんだんとなくなっていきます。
ところがです。
このパウ・ブラジル。
18世紀になると再び別の用途で脚光を浴びることになりました。
さて、どんな用途で使われたでしょうか?
それは…
バイオリンの弓。
当時、弓のストラディバリウスと呼ばれたフランソワ・トルテさんが、パウ・ブラジルの木は硬く、密度があり、それでいて弾力性があるとして弓としての適正を見いだしたのです。
今ではプロのバイオリニストが使う高級な弓といえば、パウ・ブラジル、産地の名を取ってペルナンブコと呼ばれているぐらい。
しかし、このパウ・ブラジルの木。
過度の伐採により今ではIUCNのレッドリストの絶滅危惧種(EN)に指定されています・・・。
更にはワシントン条約で輸出が制限されているため、現在大変希少な弓材なんだとか。
なるほどー。
パウ・ブラジルがそもそも国名の由来となる木の名前だとは知らなかったし、染料からバイオリンの弓へと変遷を遂げていたのかと思うと、かなり興味深い。
テキストだと、たった10行ぐらいの文章なのですが、調べてみるとなかなか面白い発見がありますね。
まだまだ世の中には知らないことがたくさんあるなあと思った2024年のGWでした。