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壁に生える花、雑草を探す展覧会

 会期終了間近だが面白い展覧会を見てきた。松濤美術館で開催中の「須田悦弘展」。小さな草花を本物そっくりに写生して木彫した超絶技巧の作品が並ぶが、葉っぱや花びらが余りにペラペラで壊れそうなほど。しかも花を石の壁から生やしたり、雑草を壁際の隙間から生やしたりと、展示方法が凝っている。雑草は足元にあるので思わず踏みつぶさないか心配なくらいだ。
 この雑草がお目当ての観覧客はスマホを構えて地面に這いつくばっている。一部を除き撮影可能である。宇宙人も這いつくばって撮ってみた。どう見ても雑草。木蓮。スルメ。スルメはニオイが漂ってきそうだ。一体どうしてこのようなものを彫ろうと考えたのやら。やっぱり見た人を驚かせたかったのかな。なら大成功だ。平日にもかかわらず大盛況で、宇宙人が行った時は既にグッズは完売し、入荷予定なしの貼り紙が入口に掛かっていた。残念。宇宙人もポストカードなら数枚買いたかった。
 こんなに足元を注意しながら順路を巡った展覧会は今までなかった。2月2日まで。たしか2月1日に夜の美術番組が取り上げるはずなので、会期に間に合わない人はそちらをご覧下さい。実物が一番感動するけどね。
 他にも2月の宇宙人周辺の催しをご案内しよう。

(1)第31回平家物語の夕べ
◆日時:令和7年2月1日(土)14:30~昼の部。18:30~夜の部。
◆会場:日本教育会館一ツ橋ホール(神保町駅、竹橋駅より徒歩5分)
◆入場料:6,000円。全席指定席。
◆内容:平家物語にまつわる邦楽、舞踊。「祇園精舎」「小教訓」「源氏揃」「橋合戦」「入道死去」宇宙人の先生が琵琶を弾きます。

(2)円満井会 仕舞の会
◆日時:令和7年2月12日(水)14時半開演
◆会場:セルリアンタワー能楽堂(渋谷駅より徒歩5分)
◆入場料:3,000円。学生1,000円。全席自由席。
◆内容:仕舞のみ12番で構成された珍しい催し。仕舞とは、能の見せ場となる場面を紋付き袴姿・謡のみで舞う上演形式のこと。宇宙人のような素人弟子はこの仕舞と謡の稽古をするので馴染みが深い。1番はプロの能楽師が舞うと5分ほど。素人が舞うと2分ほど。ゆっくり動くのは難しいのである。能稽古を始めたい人には参考になります。チケットもリーズナブル。

(3)第二回理春会能
◆日時:令和7年3月5日(水)14時開演
◆会場:セルリアンタワー能楽堂
◆入場料:6,000円。全席自由席。
◆内容:能「蝉丸」、仕舞「山姥」、舞囃子「天鼓」。宇宙人の先生の一門の能楽師がシテを演じます。宇宙人も見に行くよ。

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