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算命学余話 #U9「回転法の流れ」/バックナンバー
回転法は陽占の人体図の十大主星を相生関係の順に「星を回す」ものだと前回説明しました。この技法は鑑定ではかなり使用頻度が高く、その人が自分の持って生まれた特性をいかにスムーズに発揮できるかを計るのに効果的です。
基本的に回転法で星がまんべんなくよく回り、その先に止星のあることがこの技法においては有効な宿命と判断されますが、星の並びによっては回らなかったり、回り続けたり、止星が二手に分かれたりと、きれいに片付かない場合があります。こうした場合、宿命として悪いとは言えませんが、5つの星を有効に活用するためには何らかの工夫が必要となってきます。
また回転法は上級鑑定の部類に属する「局法」に関係してくる技法なので、運勢鑑定と性格判断を大きく左右する技法でもあります。
今回はこの辺りの星の活用方法について論じてみます。
まず回転法で星がよく回らない例を挙げて検証してみます。例えばこんな人体図があったとします。
|石門星|天報星
玉堂星|司禄星|司禄星
天南星|龍高星|天庫星
この人体図に回転法を適用すると、龍高星・玉堂星が共に水性、石門星が木性なので水生木と相生関係が成立し、この3つの星は「回る」と判断されますが、司禄星は土性であり、水性とも木性とも共に相剋関係にしかならないので、2つの司禄星は「回らない」となります。こうした場合の鑑定基準は陰占の方も考慮しなければならいので一概には言えませんが、一般にこの司禄星は活用が難しいか、活用させるには周囲との関係、すなわち龍高星、玉堂星、石門星が意味する人物や場所との関係に何らかの工夫が必要と考えられます。
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