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算命学余話マガジン #R11~R20

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中国古代占星術、算命学を学ぶ人のための一考察として執筆中の短編読本です。算命学の基礎は学習済みだけれどもその先を知りたい、という中級者・上級者を対象に綴っています。技術的な話が半…
¥3,900
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#算命学余話

『算命学余話』R番号目録

(※この目録をマガジン未購入でも無料で閲覧可能にするため、便宜上100円の有料記事とします。以下、記事全体を無料公開(いわゆる「試し読み」)部分に設定し、便宜上付け加えた最後の一行のみが有料部分にしてあります。この一行のためにわざわざ100円払うことなく、無料部分をお楽しみ下さい。) 『算命学余話』は、算命学を学ぶ人のための読み物です。入門レベルから進んで中級以上の鑑定技術を知りたい方や、算命学の理念について理解を深めたい方、或いは算命学にはさほど興味がないけれど人生につい

¥100

算命学余話 #R17「乙木とその土壌」/バックナンバー

 北方領土の返還合意には至らなかった今回の日露首脳会談の成否について、メディアの意見は分かれているようです。鋭くも愉快な分析を得意とする経済評論家の上念司氏によれば、「確かに今回の会談を成功と見るか失敗と見るかは非常に判断が難しいので、こういう時は第三者の、特に敵対している外国の反応を見れば成功か失敗かがはっきり判る。チャイナの新華社通信は明らかに不快感を伝えている。つまり日露が仲良くタッグを組むと中国にとっての脅威となるので、今回の会談結果に警戒心を示す中国の反応から、日露

¥300

算命学余話 #R16「チェ・ゲバラを占う」/バックナンバー

 キューバのカストロ死去の報道について、日本国内と国外でトーンが違うという指摘を聞きました。総じて日本の報道は、カストロの広島訪問の影響もあったせいか、彼を弱者に味方する英雄扱いしたものが多く、逆に海外(といっても西側に限る)では、キューバ危機を招いた危険な問題児扱いしたものが主流だったそうです。もちろん海外つまり欧米の価値観がいつも正しいという観点の人からすれば、日本の反応は恒例のガラパゴス現象だと笑うべきもののようですが、私は欧米の価値観には常日頃から大いに疑問を抱いてい

¥600

算命学余話 #R15「カストロを占う」/バックナンバー

 現代史に名を残す大物が亡くなりました。キューバ革命を成し遂げ、その後国家のトップとして永らく君臨し、90歳でこの度大往生したフィデル・カストロ氏に対する評価は、その人が冷戦時に西と東のどちらに属していたかで大きく分かれているようです。そしてその東西の分かれ目はそのまま貧富の格差でもありました。  東側世界の総本山であるソ連が91年に崩壊した後、後ろ盾を失ったカストロはそれでも社会主義を辞めず、カネの亡者となって襲いかかる資本主義者の魔手から国民を守り続けました。同じ社会主義

¥600

算命学余話 #R14「牽牛星を基礎から考える」/バックナンバー

 難民キャンプや戦地に暮らす人々が人生にやる気をなくして自暴自棄になってしまうのを防ぐため、音楽やアートを用いたセラピーが行われているそうです。こうした芸術の類は生活に余裕がないと楽しむことはできないので、今日の食事にも事欠く人々にとっては高嶺の花というよりは、実生活において優先順位の低い「それどころじゃない」テーマとして一蹴されそうですが、実際には意外と歓迎されているようです。  今日の食事も仕事もない、という絶望的な環境にあると人間は鬱々としてロクなことを考えないし、家か

¥300

算命学余話 #R11「守護神を敵に回す」/バックナンバー

 連日ワイドショーが米大統領選挙を見世物のように面白おかしく取り上げ、もはやエンタメ以外に価値が見出せなくなっているかの国の政治に末期症状を見る思いですが、まともな候補者が脱落してヒラリーとトランプが泥仕合いを繰り広げるのを見るにつけ、ああ、あの国にも人材がいないのだということが自ずと知れるのでした。あの国にもということは、この国にもということです。  五行が適度に配分されているはずのこの世界に、真の政治家たりえる人物は一定量存在しているはずなのですが、そんな知性と良識を備え

¥600