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というわけで、勝手に赤川次郎ベスト5を。

 泥棒猫です。

 中学生の時にすごくハマっていた赤川次郎。

 母、姉とともに競うように読んだ。

 そしてnoteを書いたのがこちら。

 そこで、私の赤川次郎ベスト5を挙げるならなんだろうな?と考えた。

 この中で順位はない。どれも甲乙つけ難いなぁ。ではでは、勝手にベスト5!

 ★ちなみに作家を呼び捨てなのは、もうここまでの大物はアイコンだから(矢沢やTOYOTAと同じ)です。


マリオネットの罠

 これはもう、傑作以外の何物でもない。

 そしてユーモアミステリーのジャンルを築きあげた赤川次郎らしくない、暗ーくて硬質な感じがとても好き。

 サイコパスサスペンスの金字塔だと思うのだけど、どうでしょうか。


ひまつぶしの殺人

 私は多分、一番最初に読んだ赤川次郎がこれだったように記憶しているんだけど違うかな?いまは絶版みたい。

 主人公は弁護士の早川圭介。彼には悩みが尽きない。なぜならば、女で一つで兄弟を育て上げてくれた母は泥棒のボス、兄は殺し屋、妹は詐欺師、その上ひとり真面目な弟は警察官になってしまった。いつか弟が母や兄、妹を逮捕する日が来るのでは‥。その秘密を知っているのは自分だけなのだ。

 中東から帰国した謎の石油王のダイヤモンドコレクションをめぐり、家族が一同に集まり起こる事件。

 設定からしてぶっとんでいて面白い。ユーモアミステリーの赤川次郎、真骨頂だ。これは早川家シリーズとしてのちに続くけど、一作目のひまつぶしの殺人が、やはり一番面白かった。


招かれた女

 夜中に読んでいてゾクゾクして怖くなり、ひとりで家にいるときまた思い出して怖くなり、という作品、

 そして絵画の世界を知るきっかけに。

 これはあらすじ、あとがきを読まずに読んでほしいなー。10代の私は犯人の正体と動機に、本気でびっくりしたわ。

 いつか軽井沢に行ってみたい、けど怖い。そう思ったりもしたのです。未だに行ってないけど。軽井沢。


赤いこうもり傘

 うわー、新装版の扉絵が!!!二ノ宮知子さんではないですかっ。

 なんか嬉しい。

 ああ、私は本当に紳士が大好き!年上大好き!それの決定版とも言えるこの作品。ゆめゆめしい華やかさなのよ。

 そしてラストの空港で赤いこうもり傘を渡されるシーン。映画のようなの。ステキなの。女子の夢なの❤

 これと、薬師丸ひろ子主演の映画、探偵物語のラストが2大憧れシチュエーションだったなー。


死者におくる入院案内

 最後は悩みに悩んで短編集からひとつ。

 本当は長編では、「自殺行き往復切符」も「魔女たちのたそがれ」も「たとえば風が」も「顔のない十字架」も「裏口はあいてますか」も捨てがたいのだけれど‥。

  <外科>、<小児科>、<眼科>、<精神科>、 <産婦人科>、<放射線科>、<法医学教室>の7つのお話。と言っても医学ミステリーでも病院が舞台でもないところがまた良い。短編もすごいな、赤川次郎。


 というわけで、勝手ながら5つあげたけど、三毛猫ホームズ、幽霊列車シリーズ、三姉妹シリーズ、泥棒と刑事の夫婦なとなど、シリーズものはまたそれぞれその中にお気に入りがあり、キリがないので割愛。

 いやー絶版にしないで欲しいな。それか現代版にリメイクして欲しいな。


 また、勝手にベスト5の宮部みゆき編、村上春樹編、浅田次郎編、東野圭吾編をやっちゃおっかな。

 

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泥棒猫/ing ing ing
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