見出し画像

耳鳴り潰し255(冬休み初日、「夜の散歩怪談集」kindle出版、無表情)

 冬休みが始まり、子どもたちはゆっくり寝ているだろう。朝の時間はたっぷり取れるだろう。
 娘、5時半起床。
 息子、6時半起床。

 息子が起きてから、枕元に置いておいた、100均で買った「クリスマスプレゼントを入れる用の大きな靴下」の存在を指摘して気付いてもらう。子どもたちのリクエスト通りのプレゼントが入っている。フィギュアーツ孫悟空(もっと安い時に買っておいた)、子ども用のアクセサリー「セボンスター」の詰め合わせセット。娘はいろいろな工作の素材にするつもりだとか。

 以前買った「ロゼゴクウブラック」の顔や手とも互換性があることを確認。息子は「来年の誕生日かクリスマスにはベジータが欲しい」と言い出す。そこまで興味が持続しているかどうか。去年は同じようなパターンで「いつの間にサンタさんが来てたんだろう」といったことを息子は話していたが、今年は特にサンタへの言及はなし。

 娘は朝から友だちと遊びに行き、息子と様々な遊びをする。キーボード、粘土、ボール遊び、修行ごっこ、ゲーム、洗濯物を干す手伝いなど。

 修行ごっこについて説明すると、大き目の防音マットが二枚余っているので、それを繋げて私が持つ。息子がパンチやキックをして、下のマットが外れたら修行成功、といったもの。手の甲が赤くなるのでタオルを巻く。正面から強く蹴ってもうまく外れなかったりする。
 息子は修行に来た様々なキャラクターを演じる。「俊太郎」「プン」「太郎」など。赤ちゃん役の太郎が数十発殴っても外れないが、俊太郎は強いパンチ一発で外せる。
 後に修行が「ドア破壊」に変わる。教室のドアを破壊して開ける俊太郎。おしっこが漏れそうなのでトイレのドアを破壊する俊太郎。先生の家を訪ねる際に当然のようにドアを破壊する、など。

 息子の演じる「俊太郎」は、授業で詩の朗読をした谷川俊太郎から来ているっぽい。

 昼食後に私は軽くダウン。30分ほどの仮眠を許してもらう。朝のゴールデンタイムを逃しても、いくらでも隙間時間は取れるだろうと思ったが、難しかった。ルーティン創作が大きく後ろにずれる。

 そんな中、朝に仕上げておいた、ニッチテキスト名義「夜の散歩怪談集」のkindle出版手続きを進め、無事刊行。

 今後もコンセプト掌篇集をこちらの名義で出していく予定。「週末は家族で夜の散歩に出ることが習慣になっていた」設定から始まる怪談集。「ありえない恋愛小説集」同様、350円の価格帯でひとまず試している。新書系kindle書籍の250円価格帯とやや差別化したもの。

 kindle書籍の価格設定考察本はこちら。

 学校で自然に発散していたエネルギーを、家の中で消費しようと思えば、大量のミッションが必要になるということだ。粘土遊びでは「怪獣8号」のまだ観ていない続きを想像しての作劇が行われた。ミナ隊長の新たなペットである巨大な怪獣が現れ、余獣も本獣も9号も全て食べていった。8号と対峙していた保科副隊長は、「8号は味方であるから戦うな。お前はクビ」と先ほどのペット怪獣に命令されて、アメリカへ追放された。その怪獣が寝ると、巨大なイビキがアメリカにまで響いていた。
 
 夕方、息子がYouTubeでアニメ「寄生獣」のダイジェスト動画を観ていた。Huluで本家を観れると教えると「グロそうだからやめとく」とのこと。確かに紹介文はグロアニメと書いてあった。私は中学時代に読んだ漫画版「寄生獣」の話をする。

 お風呂の際にも少しその話が繋がる。「無表情はなぜか面白い」という話の時だ。息子の身体を洗っている際に、泡を私の髪の毛につけた息子に、私が無表情で詰め寄ると息子は「怖い」と言いながら爆笑する。そういえば家族でにらめっこをしていた時に一番受けたのは息子の無表情だったことを思い出す。
「そういえばさっきの『寄生獣』でも、パラサイトでもある田宮良子という女性教員が無表情で笑い声をあげるシーンがあったよ。そういう時に人間は口を大きく開けて笑うものだったな、と気が付いて、大きく口を開けすぎたり」
 7歳の息子に寄生獣の田宮良子の話をする時が来るだなんて、中一の私は想像していなかった。

 今日の一枚「無表情」


いいなと思ったら応援しよう!

泥辺五郎
入院費用にあてさせていただきます。

この記事が参加している募集