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架空書籍紹介(113冊目~119冊目)

こちらも実生活とリンクしたものが増えてきた。自分の身体から遠く離れたアイデアより、寄り添ったアイデアの方が実際に形にしやすいため。拡張していきやすいため。


113冊目「二学期が始まって空っぽの家」


夏休みが終わり、子どもたちがいなくなった空っぽの家の中で、何者かの気配が濃くなる話。子どもたちの居た間は出てこなかった、壁を這う何かや床の下の何か。布団を畳む際に隠れ損ねた何かが畳の縁に吸い込まれた。家事の合間、男は静かに原稿を書く。

※8/26から子どもたちの二学期が始まり、午前中は家の中が静かになった。静かになりすぎた。


114冊目「スローな家事にしてくれ」

体調を崩した著者は、ハイペースで家事を片付けると一日もたないことに気が付いた。馴染みの音楽をかけながら、ゆったりとしたペースで家事をこなし、帰宅後の子どもの相手に余力を残す。一日を乗り切るために、張り切らないことの大事さを説いた一冊。

※八月終盤から体調不良が続く。台風が運んできた低気圧のせいかもしれない。元ネタの「スローなブギにしてくれ」に関して私は何も知らない。


115冊目「kindle出版物を千冊作るには」

kindleで千冊出版することを目標に掲げた著者による、出版戦略の詰まった本。「週一出版で20年」と定め、ひとまず100冊分の刊行予定を立てている。その具体的な計画には目を見張るが、計画だけで燃え尽きたのか、2冊目が出版されることはなかった。

※以前別名義で出した女性サイボーグイラスト集が、思い出したようにたまに読まれるのを受けて、「やっぱり出すことが大切だ」と感じた。感じただけで、続けて出せてない。


116冊目「人形師たち」

人形師たちは人形が作っている。糸の操り方を厳しく指導し、耐えられない人形師たちは放り出す。残った人形師たちを徹底的に鍛え上げ、人形を操ること以外を考えさせないようにまでする。人形師たちの食事は人形が人形師たちに人形を操らせて人形師に食べさせている。

※「私たちは人間だろうか、それともダンサー(操り人形の意)だろうか」という、The Killers「Human」の歌詞を思い出しながら。



117冊目「入院中の暇つぶし」

突然の入院で時間を持て余している人に向けた一冊。Kindle Unlimitedの紹介から始まり、入院中にあれば便利な物の紹介など。これを機会に名作に触れたり、個人のkindle出版物を漁るのを勧める。それらの読書に疲れた時に、と手軽な読み物の自著を紹介する流れ。

※入院中に様々な個人kindle出版物に触れながら、「自分ならこういうものを読みたいな」と考えたことを思い出しながら。


118冊目「文芸部部長に振り回された回顧録」

中年同士が絡み合う小説しか書かない、ある高校の文芸部部長がいた。彼女に付き合わされる、部長に憧れる男子生徒の回顧録。小説の取材と称して様々な酷い扱いを受けるうちに、何かに目覚めていく著者と、部長との魂の交流禄。要はドМ日記。

※「中年男性同士の絡みしか書かない文芸部部長に振り回される男子生徒」シリーズ第二弾「憧れの文芸部部長と流星群を見に行ったら両手両足を縛られた話」を書き上げた後に書いたもの。


119冊目「まだ荒地」

子育てが一段落して時間ができた著者が、昔ネットで活動していた場所を探訪する話。当時舌鋒鋭い書き込みをされていた方が、コラムニストとなって多数の著作を出していることなどを知る。場が荒れて離れたある場所を訪れると、20年前と同じ形で荒らされ続けていた。

※今改めて確認に行ったら、そんなに荒れてなかった。



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泥辺五郎
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