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耳鳴り潰し70

「あっち(和室)で遊ぶで!」と息子が言い放った瞬間、時計を見た。11時33分だった。
「11月33日はきっと『いい耳の日』なんだろう」と私は思った。
 そこから二時間以上ぶっ続けで遊んだ。途中から娘も交えて。

 UNOで息子が最下位になってもぐずらなくなった。手札を開けて敗因を分析したりしている。
 娘の提案で、学校で流行っているという「これから始まるリズムに合わせて」というゲームをやる。最初はうまく行かなかったが、慣れてくるにつれて娘を負かすことにも成功。息子にはまだちょっと難しいため、「叩いてかぶって」に移行。おもちゃの剣と洗面器を使う。
 娘は9割の確率で最初にチョキを出す。そのことを指摘しても、相当意識していないと出てしまうようだ。その癖が息子にも移ってしまったようで、接待はやりやすくなる。しかし段々接待抜きで白熱したバトルとなった。

「架空書籍シリーズ」に、創作大賞2024オールカテゴリ部門のハッシュタグを追加する。過去の記事にAI生成画像を追加していく。まだ途中。


 栓抜きを拾って大喜びしている画像がツボに入る。四ツ丸先生の伝説的なオフ会でのエピソードを参考にしている。

 お風呂場での「おいしい給食ごっこ」に熱が入る。その日の給食のメニューを解説しながら美味しく味わって食べる教師と、彼を上回る美味しそうな味わい方で食べる男子生徒を、息子の演出指示に従って演じていく。これが苦でないのは、キャラの立っている人を真似するのは楽だからだ。

 身体を動かして遊んでいるうちに痰は落ちていったのか、息子の咳が止まる。久しぶりに夜中に咳で起きない息子を見た。


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泥辺五郎
入院費用にあてさせていただきます。

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