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耳鳴り潰し235(二回行動困難、「アフターダーク」「スペシャルアクターズ」)
二回行動は難しい。
用事で市役所に。しかし必要なものを忘れていたので用事を終わらせられず。同じ日に再度はつらいので後日に回す。隣の図書館を訪ねた。こちらはエスカレーターとエレベーターの駆動音が館内に僅かに響いているので、静か過ぎるということがないので、耳鳴り持ちでもそこまで苦ではない。かといってじっくり腰を落ち着けられるわけでもない。小説の単行本の棚を五十音順に巡り、手に取っていく。目的あってのものもあれば、初見の作者のものもある。
前回行った図書館のように、本を選んでいる最中に吐き気に襲われることもなかった。
さらに図書館の近くの業務スーパーで買い物。米の値段が下がらないので食パンを多めに買う。一旦家に戻る。
「カメラを止めるな!」の上田慎一郎の別の作品を、と「スペシャルアクターズ」を観始めた。役者志望だが、緊張する場面や、大声で男性に問い詰められると気絶する体質の男性が主人公。数年ぶりに再会した弟は、様々な場面での演技を請け負う会社の一員になっていた。弟に誘われてその会社の仕事を手伝うようになった主人公は、宗教団体を装った詐欺師集団のセミナーに潜り込み……、という話。
軽いチャラ男系のキャラに見えながら、ところどころで兄の体質を心配する弟が健気。
そして買い出しの残りで近所のスーパーへ。帰宅後はほぼダウン。あまり動けないので本を読む。村上春樹「アフターダーク」。こちらは「青春小説集」絡みでもある。友成空の新曲「ACTOR」を聴き、まずは「アクターアフタークラスター」というタイトルを考えた。しかし長い。それなら「アフターダーク」をもじって「アクターダーク」にしようか。しかし「アフターダーク」を読んだ覚えがなかったので先に読んでおこう、という流れ。
恩田陸「夜のピクニック」をもじって「夜のブルドッグ」を書いたので、恩田陸の作品も借りておこう、となった。自作との関連で読む本を決める、というのも順序がおかしい気もするが、今はそういう読み方をする時期らしい。
放課後預かりから息子が静かに帰ってきた。その後もあまり遊ばず、少し眠ってすぐ起きた。晩飯時に「モアナと伝説の海」を観ている時には、元気よくモアナを応援していた。何か学校で嫌なことがあった、というわけでもなさそうで、単純に疲れていたのか。
一時は村上春樹の文章は苦手になっていた(というより、海外作家の作品を村上春樹が翻訳した文章が苦手だった)が、「アフターダーク」はさほど苦もなく読み進められている。
少し前に考案した「退屈な映画でも楽しめる方法」を各方面で活用している。大好きな作品に100%没入出来たら理想的であるが、そんなことは滅多にない。仮に没入率50%であっても、残り50%を自分で意義ある物に変換する、というやり方で、いろいろな物が見えてきた気がする。自分の好きな事物だけに囲まれている状態は理想的ではあるが、現実でそうなることはなかなかない。理想的ではない状態にストレスを感じるよりも、理想と現実とのギャップを自分で埋めていく、というやり方。
ちなみにそれらの考え方をまとめたkindle書籍はこちら。
今日の一枚「人間関係」。平行線、近いのに交わらない、といったイメージ。
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