大地を這って生きる私。
私にとって大切なのは
「美しい」と感じること
「美しい」のは「心地良い」と感じること
「心地良い」は「自分でしか感じることができない」もの
キレイだな 美味しいな 好きだな
心地よくないものは美しいとは思えないから
自分の中に取り入れたいとは思わない
大地から私達が受け取っているものが
どれほど美しく尊かったかを
忘れてはいけない
忘れては生きていけない
軽やかに空を飛ぶことが心地良いものもいる
滑らかに海を泳ぐことが心地良いものもいる
私は地面を這っている方が心地が良い
根を張って動けなくなって
そのことに苦しくなることもあるけど
そこから吸い上げていくものに
愛着と感謝を持つことができる
どろんこになったり 砂かぶったりするけど
太陽の力を集めた大地の温かさを
とても心地よいと感じる
だから汚れたとしても 美しいと感じる
空や海のように延々と繫がっていないけど
突然道が途切れたとしても
空や海に焦がれることはない
何かのきっかけで急に心地良くなかったものが
心地良くなることもあるけれど
それはその時がくれば自然と受け入れる
空も海もいつも視界にはあって
大地とも繋がっているのだと
飛ぶことも泳ぐことも 悪くはないだろうけど
私は地面を這いつくばって生きて行く
そんな自分も美しいと思う
◆つぶやき写真#16◆
写真 2021/08/16
詩 2017/12/06作に加筆修正