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ジンズー
2020年4月29日 20:02
蝉の大合唱が始める真夏の朝7時過ぎ、咲良は出かける準備をしていた。 今日は真司のワンマンライブの日なのだ。この日の為に真司は新曲アルバムも作り、お客さんを楽しませる施策を考え込んでいた。 そんな姿を身近でみていた咲良は楽しみにしていた日であった。 ステージが始まる前の真司は真剣な眼差しが印象的で、咲良は話しかけるのを躊躇していた。 しかし、真司は咲良に気がつき、笑顔で声をか
2020年4月29日 19:56
真司の歌を聴きながら仕事の準備をする咲良。上機嫌だ。 付き合いたてと言うのはどうして胸の奥底が落ち着かないのだろうか。 何を着て行こう。昨夜から用意していた洋服もいざ当日になると気分的に違うような気がして、また一からコーデを考え直す。 女という生き物は好きな人の前ではいくつになっても可愛くありたいものだ。 付き合って2ヶ月。咲良と真司は近すぎず遠すぎずな距離感をほどよく保っていた