#111 ワンオペ動画(金屋食堂編)から学ぶこと
YouTubeで食堂のワンオペ動画を見ることにハマっている。感動さえ覚えている。流麗な動作や手捌きを見ていると、なんというか、こう、「明日も頑張ろう!」的な勇気をもらえるのだ。我々教員も、言ってみればワンオペ。そして教室は朝から満席御礼。同じワンオペ同士、何かヒントになるものはないだろうかということで、福岡にある金屋食堂のワンオペ動画から探ることにした。
①お客さんを味方につける
店内が混んできた時は、客が自分で飲みものをサーブする。私もそういう形態の店で飲んだことがあるのだが、これはなかなか悪くない。飲みたい時に間を空けずに飲めるし、店主も調理に注力できる。そして、サーバーで生ビールを注ぐのは楽しい。そう、実は子どもたちも手伝いが楽しいのだ。「先生、手伝いますよ!」と言ってもらえる(これはもう人柄だな)関係性が、ワンオペには必要だ。
②優先順位をつけられるから、焦らない
焦ってイライラするのは愚の骨頂であり、場の雰囲気が悪くなる。注文が前もって分からないのにも関わらず、金屋食堂の店主は焦らない。優先順位が分かっているから、作業が滞らないし、無駄がない。そう、教員に必要な資質は「優先順位をつける」ことなのだ。金屋食堂の店主は、所作が優雅で、盛り付けが繊細である。教員はメニューがおまかせなのに、焦る。要は仕込みが足りないからだ。イライラしている教員は、ワンオペ職人の超絶動画を見て勉強した方がいい。
③この店といえば「これ!」をブランディングする
金屋食堂の「これ」はだし巻き玉子だ。出汁が効いた卵に巻かれる大葉と明太子。画面越しに見ているだけで、ジュルッとなる。「これ」があれば、お客さんはまずそれを注文する。自分の武器なので、いつでも提供できるし、それを欲しているお客さんの満足度満たすことができる。教室でも同じことが言えるのではないか。私は授業におけるICT活用が武器なので、それを有効活用して、児童を満足させられる術を知っている。一日六時間ある授業。自分の「これ」を使って一時間だけでも美味しい授業ができれば、子どもたちを満腹にさせて帰路に着かせることができる。ワンオペには「定番メニュー」が必要だ。
ワンオペが引き起こす過重労働は、社会問題になった。しかし、金屋食堂の店主は、「ワンオペ最高よ。」という言葉を発していた。みなはこれをどう捉えるだろうか。私は、今後の学級経営に対しての金言であるように思えてならない。