人を惹きつけるプレゼン サンプル3選
こんにちは、どらちゃんです。
普段は大学院で脳科学の研究をしてます。
大学院では、研究を仲間や教授に発表する機会が多くあるのですが、僕自身緊張しがちな性格であまり良いプレゼンが出来ていると言えません(´;ω;`)
こんな時はプレゼンが上手い人から大切なことを吸収したいところです。
そこで今回の記事では、僕が上手いと思ったプレゼンを3つ皆さんと共有したいと思います。
とりあえず異なるシチュエーションのプレゼン3本まとめて、随時更新していこうと考えてます。
それではどうぞ。
魅力を伝える Steve Jobs
この記事をみている方のほとんどは見たことがあるプレゼンだと思います。
Appleの創業者であり、Macintosh、iPod、iPhoneなどの革新的な製品を生み出したSteve Jobs。
100年後も語られ続ける偉人である事に疑いはありません。
彼のプレゼン能力の高さには定評がありますが、その中でも初代iPhone発表時のプレゼンは別格です。(数百時間練習したらしいです...。
魅力を伝える為のエッセンスが詰まりに詰まったプレゼンだと思います。
魅力を伝える為のプレゼンのポイント
①分かり易く
誰にでも魅力が分かるように難しい専門用語などは極力使わず、平易な言葉を選んでいます。
言語センスも抜群で、「電話を最発明する」という表現は秀逸です。
さらに、重要な説明をする前に必ずロードマップを描いています。
「3つの革命的な商品を紹介する。」
小さな数字に落としてロードマップを描くことで、聞き手の商品への印象が深まります。
②敵をつくり、比較する
ジョブズは彼自身の人生においても、IBMやMicrosoftなどの他社を公の場でこき下ろし、自社と差別化するという方法をよく取りました。
今回のプレゼンでもその性質はよく表れていて、彼は明確に自社の製品と他社の製品を直接出し比較する対立構造をよく取っています。
今回のプレゼン上の敵は「従来の問題点」であり、「キーボード入力のめんどくささ」でしたね。
この敵をiPhoneによって解決するというヒーローイメージを聴衆に与えることで、よりハッキリとメリットを伝える事が出来ます。
研究生活においても、優れた研究は従来の問題点と解決手法が明確なので、この点は参考にしていきたいですね(*´▽`*)
難しい話への導入 ガロア理論
貴方は難しい話を分かりやすく伝える為にどんな工夫をしますか?
難しい話を分かりやすくする事自体も骨の折れる作業ですが、本当に難しいのは最初に相手に興味を持ってもらう作業だと思っています。
そんな難しい話への導入が上手いプレゼンを見つけたので共有します。さっきと打って変わってどこかのセミナールームの勉強会の動画になります。
タイトルは「五次方程式が代数的に解けないわけ」であり、ガロア理論と呼ばれる難しい話に関するプレゼンです。
ビジネスや学術的な話をする時には、場の空気が固まってノリが悪くなり、聴衆の主体的な学習意欲が減退しがちです。
意識してるかしていないかは分かりませんが、この動画のプレゼンターは序盤に暖かい空気をつくり出すことによって、プレゼン全体を楽しいものにしています。
序盤だけでも見てほしいです。
①内輪ノリ
・ゼータ関数を使ったケーキをつくり、レシピをクックパッドに挙げる(!?)
・素数Tシャツを着る(!?)
・当時はやりのラノベをもじって偉人をいじる(!?)
数学好きな人間が集まった集団の多くに通じる内輪ノリを適切に把握し、ユーモアに落とし込んでいます。
内輪ノリは適切に把握できれば、その集団内では究極のコミュニケーション道具となりえます。
聴衆がどんな集団かを適切に把握し、彼らに伝わるコミュニケーションとは何かを模索する...。
非常に大切なことですね。
②簡単な事から徐々にレベルを上げていく
最初は数学が知らない人でも分かるガロアの人生の話。
次は高校数学をかじった人なら分かる二次方程式の話。
そこから 群論の紹介→三次方程式→五次方程式...のように徐々に積み上げていくプレゼンが展開されています。
分かりやすく伝えるための基本的なことですが、土台から積み上げていくことで聴衆が系統的に理解できるようになります。
ちなみに研究でも同じ方法がとられます。
モデルが複雑であれば、さらに単純化し、最も簡素な条件へと落とし込む。そこから徐々に条件を複雑にしていく。
この作業を僕の担当教授は分解と呼んでいました。
原子の発見や進化論など多くの知的作業は問題を分解することにより為されてきました。
プレゼンをする前の段階での分解も重要な作業となりますね。
ジェスチャーの大切さ 賢そうにプレゼンする秘訣
あえて大したことの内容をさも重要かのように語っている動画です笑
特に内容はないのですが、一つのプレゼンテーションとして形ができあがっているのは、彼が話し方やジェスチャーの点で高いテクニックを身に着けているからでしょう。
プレゼンや営業トークで話題に挙がる法則として、メラビアンの法則というものがあります。
その内容とは、「メッセージを伝えるときに、声のトーンやジェスチャーが言いたいことと一致していないと誤解させてしまう可能性がある」というものです。
メラビアンは、人間は他人とコミュニケーションを取るとき、言語・聴覚・視覚の3つの情報から相手を判断している、としていると推測しました。
その情報ごとの割合は上の画像のようになっており、見た目や表情を表す視覚情報が最大の割合をとりました。
つまり、僕らがプレゼンをする際の非言語情報が極めて重要だということです。
内容に合わせたジェスチャーや表情も演出することで、より良いプレゼン効果が生まれるという事なんですね。
終わりに
今回のプレゼン動画、いかがだったでしょうか?
より良いプレゼンを求めたら終わりがないと思うのですが、今回のプレゼンによって学んだものは以下にまとめました。
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全体構成
結論ファースト、ロードマップ、問題点とメリットの提示
分かりやすく
難易度を段階立てる、問題を分解する、図で比較、聴衆に合わせた言葉選び
惹きつける
表情,ジェスチャーなどの非言語情報、初期段階で緩和させる(内輪ノリとか)
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こんな感じですかね。
また良いプレゼンの動画を見つけたらまとめていこうと思うので、よろしくお願いします(^^)/