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目標設定は苦手だというけれど、苦手なのは目標設定じゃないかもしれない
これは目標づくり Advent Calendar 2024 11日目の記事です。
目標をたてるのが苦手、という話
目標づくりについていろいろなところでお話させていただくのですが、必ずといっていいほど「目標設定が苦手です」という方と出会います。
「目標設定、苦手な方多いんですよね。どういった点に難しさを感じますか?」と尋ねると、しばし逡巡したあとに「評価の納得感をつくるのが難しいです」「上司が何をもって評価するのかわからなくて…」と回答いただくことがあります。
目標と評価は分けようね、というのは、OKRがある程度の市民権を得てからは所与の前提であるように思えますが、目標と評価が直結しているマインドセットはまだまだ様々なところで健在です。
評価は目標に対しての達成率でなされるのではないか。
達成率ではなく成果で評価するというが、比較の難しい定性的なものの評価をどうしているというのか。
様々な疑問が頭をもたげ、「結局、目標の達成率で評価されているのでは」という疑念が目標と評価を頭の中で直結させていきます。
こういった態度は目標からチャレンジを引き離し、チャレンジを失った目標は凡庸な成果しか産まず、凡庸な成果には月並みな評価しか与えられません。
「目標と評価は直結しているのでは?」という疑問が微妙な目標をつくり、微妙な目標から出てくる成果もまた微妙であるがゆえに評価されず、それが「目標と評価は直結させない」という前提の意義にさえ疑念を抱かせるのです。
苦手意識をもつ対象と向き合う
もし苦手意識の対象が評価なのであれば、そこと向き合いたいところです。評価と隣接した目標に対して「苦手なんだよね」とうそぶいたところで評価されるようになることはありません。
自分が苦手意識をもっているのが評価であることを自認し、何が評価に対しての苦手意識を喚起しているのかを突き止めていくことで、なんとなくいやだなーって思ってる評価とうまく付き合うことができるようになるかもしれません。
なんで評価って苦手意識を持たれやすいんだろうね
評価をする側もされる側も「評価は好きじゃない」といいがちです。でも、そもそも好き嫌いで語るべきものなんでしょうか。僕はそう思いません。
そのひとの努力や評価が期待とくらべてどうだったかを判断し伝えることは、そのひとがよりよい成果をあげていくための材料になるわけです。好きとか嫌いとかじゃなく、もっとうまくなることを考えたい。(評価制度がない企業はこの限りではありませんが)
人様を評価するにしても、誰かに評価されるにしても、値踏みするような・されるような居心地の悪さ、不愉快さがあるのはわかります。
これを「値踏み」ではなく、よりよい価値貢献をしていくための「フィードバック」と受け止める姿勢が大切です。
評価する側はそういう空気をつくっていくべきですし、評価される側はそう受け取るように心がけるとよいでしょう。