アジャイルチームによる目標づくりガイドブックができるまで ステップ2 この本のOKR #目標づくりガイドブック #OKR
目標づくりに関する本を出版します
2024/07/22に、翔泳社より「アジャイルチームによる目標づくりガイドブック」が出版されます。
出版までの間、不定期で本書についてnoteで発信していき、どういった背景、プロセスで本書が執筆されたのかを紹介します。このnoteを通して、さらに本書に興味を持ってくれる人が増えたらうれしいなーと思っています。一連の投稿は下記マガジンにまとめていきます。
今回は、本書を執筆するにあたって設定した、「アジャイルチームによる目標づくりガイドブック」そのもののOKRについて紹介します。
「アジャイルチームによる目標づくりガイドブック」のOKR
2023/09/07、編集者の方から「企画が通りました!」と連絡がありました。(余談ですが、この日は前職の最終出社日でもあり、個人的にエモさMAXな一日でした)
ひとまず企画が通ったことに喜びつつ、あらためて「自分はなぜ、この本を書きたいのだろうか」「この本を通してどのようなことが起こったら嬉しいだろうか」を考えていきました。
Objectivesを考える
目標設定をポジティブに受け止め、達成にむけていきいきと働ける現場を増やしたい。そういう状態を当たり前にしたい。そう考えたときに浮かんできたObjectivesが、以下のふたつでした。
ワクワクできる目標をめざしていきいきと前進できる現場がマジョリティになる
OKRについての情報共有がアジャイル開発くらい活発に行われるようになる
ワクワクできる目標を設定することができ、そこに対していきいきと前進する現場がマジョリティとなっているならば、目標設定に躓いたとしても相談に乗ってくれる人がたくさんいる状態になる。
年がら年中どこかしらで勉強会・カンファレンスが開催されているアジャイル開発くらい活発に情報共有が行われていれば、集合知が形成されていく。
うん、よさそうだ。と、個人的には満足のいくOが設定できました。
Key Resultsを考える
そこから、Key Resultsを考えていきました。
O1について。この本を読んで実践してもらえれば、現場はいきいきとしていく。(そうなる本を書いたつもりです!)となれば「この本が多くの人に届いている」ことを成果指標に設定すればよさそうだ。
というわけで考えたのが以下のKRです。
Objectives 1 ワクワクする目標をめざしていきいきと前進できる現場がマジョリティになる
Key Results 1-1 発売初年度で1万部を突破する
Key Results 1-2 発売1年以内にAmazonレビュー数100件を突破する
Key Results 1-3 発売初年度‐次年度で技術書大賞を獲得する
かなり大言壮語を吐いているけれども、ワクワクする。よし、これでいこう、と思いました。
もうひとつのOに対して。これは、具体的に勉強会が開催されたり、コミュニティが立ち上がったりしていると、達成しているといえそう。というわけでこんなKRを設定してみました。
Objectives 2 OKRについての情報共有がアジャイル開発くらい活発に行われるようになる
Key Results 2-1 発売1年以内にOKRを主題としたエンジニア主体の勉強会が6件以上開催される
Key Results 2-2 OKRの情報交換を目的としたコミュニティが立ち上がる
編集者からのフィードバック
このOKRは担当編集者のお二人にも共有し、フィードバックしてもらいました。
りゅーじさんからは、「市場に受け入れられ、求められ続けた先に重版がある」というコメントがありました。これは個人的にとても感激したポイントで、「売上のために重版」ではなく「市場が求めた結果としての重版」をKRに設定しよう、と提案してくれたわけです。
怜央さんからは「なりたい姿」、Objectivesについて提案していただいています。めちゃくちゃワクワクするOですね!
OKRを言語化する意義を改めて感じた
本のOKRを設定し目指すところを言語化する過程で、担当編集のお二人が「OKRで言語化するのって本当に大事ですね!」「とても良いアプローチです!」と言ってくれたのはとても励みになりました。
OKRは効果的なもので、意義があるとおもっているからこそ書籍を執筆することにしたわけですが、このやりとりであらためてその意義深さを感じました。
今回は、本書のOKRについて簡単に紹介しました。