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ある時、地球の 細胞だと気づいた。 すると、 我慢が離れていった。 ある時、音は 振るえだと…
苔むした森に 転がっている、岩や倒木は 深く、鮮やかな 緑を纏っていた。 なるほど、苔は 生…
東の空に まっしろな 羽根が一枚 落ちていた やがて北から 風が吹き 鳥の姿で 飛び立った
広大な 余白の中で 途方に暮れて 夢を見た 気がつくと 手のなかに 白い玉があった ほい、と…
押し寄せる 流れに乗れたなら どんな景色が 見えただろう 私は、せめて 溺れぬよう 顔を上げる…
秋の空気が色濃くなった頃、ある雨上がりの朝のこと。 ゴミ出しのために玄関から出たところで…
数日前の帰り道、17時を過ぎた頃だったが既に日は暮れていた。尾形亀之助の詩を読んだばかりで、なるほど「寒い」よりも「寒むい」が良いなぁなどと思いながら駅へと歩いていた。 「ノスタルジー」という言葉をはっきりと思い浮かべながら電車に乗り込み読みかけの本を開くと、「ノスタルジー」の語源について書かれた貢に当たった。 故郷ではないけれど、寒くなるとどうしても札幌のことを思い出す。 暑い時期も思いを馳せていたのだから、必ずしも「寒くなると」とは言えないか。けれど、寒くなってきたお