🟩シリコンウェーハの出荷予測@2021~2024
シリコンウェーハは2024年まで成長を持続する
https://www.semi.org/jp/news-resources/press/20211020
🟩シリコンウェーハの出荷予測
SEMIは半導体向けシリコンウェーハの出荷な2021年は前年比+13.9%となり、過去最高値を記録する見通しと発表しました。半導体需要は長期的であるとの見通しを示しており、2024年までシリコンウェハーは拡大を続けるとしています。
シリコンウェーハ
半導体は、コンピューター、通信機器、家電をはじめとするあらゆるエレクトロニクス関連製品において極めて重要な部品です。シリコンウェーハは半導体の基本材料で、すべての半導体チップに使われています。形状は、高度な技術で作られた薄い円盤状の素材で、様々な径(1~12インチ)で製造されいます。
シリコンウェーハは様々な径で製造されるので、総出荷量は(平方インチ)で表現されます。
🟩140億(平方インチ)とはどれくらい?
ロジック、ファウンドリ、メモリーのなど各半導体の分野での需要が増えます。そのためシリコンウェーハの2021年の出荷面積は140億(平方インチ) と想定されます。換算すると総面積は約10(平方km)となります。
140億(平方インチ) = 約10(平方km)
8インチ ウェーハ 2.8億枚
東京ドーム 200個分
東京都台東区
半導体の基本材料であるシリコンウェーハは、どこの企業で作られているでしょうか?
🟩じつは日本のメーカーが強い分野
すべての半導体チップに使われるウェーハですが、日本のメーカーが世界市場の半数を占めています。1位 信越化学工業(株)【4063】、2位 (株)SUMCO【3436】がその代表的なメーカーとなります。シリコンウェーハの出荷量が増えると、これらの企業の出荷も増加します。
2021年現在、3位 台湾グローバルウェーハズ(環球晶円)が、4位 独シルトロニックを買収すると発表しています。買収完了後は、日台3社で業界シェア9割を占める形になり、東アジア企業への集中が加速します。
🟩まとめ
シリコンウェーハは2024年まで成長を持続し、シェアを占める日本のメーカーの成長も期待される
半導体ファウンドリーが東アジアに集中しているので、基本材料のシリコンウェーハも東アジアに集中するのは普通のことだと思います。半導体製造工場は各国で誘致合戦が行われていますが、基本材料の一極集中への取り組みは今の所ないです。