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少人数学級の導入について

一クラスあたりの人数を減らす「少人数学級」の実現について、
その必要性を訴える声が上がっている一方で、予算の関係や「そもそもどこまで効果があるのか」というような声も多く、具体的な話はまだ進んでいないようです。

そもそも、少人数学級の実現によって何が「きめ細かく」なるのでしょうか。
2つ目の記事では、重度の知的障碍をもちながら、小中学校を通常学級で過ごした生徒の事例が取り上げられています。

高校進学のタイミングで特別支援学校高等部に入学したようですが、
特別支援教育を受けていれば、できるようになっていた着替えや、困ったときにヘルプを出すといったことができない状態だったようです。

記事のタイトルには「教育虐待」という言葉が使われていますが、
できるなら、多くの子どもと同じように過ごしてほしいという思いをもつのは
当然のことのように思います。

そうなると、その児童生徒の特性を正しく理解し、特別支援学級・学校などに繋げることができるのは教員ではないでしょうか。

ただ、感染予防対策、学習指導要領の移行への対応など多くのことを抱えている今の教員に全て押し付けるような態度は取るべきではないと思います。
そう見ると、ただ学力が向上するかどうかではなく、支援が必要な児童生徒ときちんと向き合える余裕が多少なりとも生まれるという点で、少人数学級にする意味はあるのではないでしょうか。

そして例えば、1人1人に向き合える余裕が生まれるということを目的の一つに、少人数学級にしていくのであれば、教職課程に特別支援教育の関連の講義を必修にするというような、ただ一学級の人数を減らしたというだけにならない取り組みは必要だと考えます。

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