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【ワーク付】ライフキャリア・レジリエンスとは?仕事と人生の危機を乗り越える力の育て方

こんにちは!

今回は「ライフキャリア・レジリエンスとは?」です。聞いたことあるけど、いまいち理解していない方に向けて、なんとなくわかる!をゴールに説明していきます。

ライフキャリア・レジリエンスとは

「ライフキャリア・レジリエンス」という言葉を聞いたことはありますか?近年、キャリア開発の専門家たちの間で、この概念が大きな注目を集めています。

ライフキャリア・レジリエンスとは、キャリアと人生における予期せぬ変化や困難に直面した際に、それを乗り越え、さらには成長の機会として活用できる力のことです。単なる「打たれ強さ」ではなく、変化を受け入れ、そこから新たな可能性を見出す能力といえます。

なぜ今、この能力が重要視されているのでしょうか。その背景には、私たちを取り巻く環境の激しい変化があります。企業の統廃合、技術革新による職種の変化、働き方改革、そしてパンデミックによる社会構造の転換など、キャリアを取り巻く状況は目まぐるしく変化しています。

そんな中で、ライフキャリア・レジリエンスを備えた人々には、特徴的な強みがあります。彼らは変化を脅威としてではなく、新たな機会として捉えることができます。困難な状況に直面しても、自身の価値観や強みを活かしながら、柔軟に適応し、新たな道を切り開いていく力を持っています。

なぜ今、ライフキャリア・レジリエンスが求められているのか

現代社会において、ライフキャリア・レジリエンスが必要とされる背景について社会変化がありますので、もう少し深ぼって考えていきます。

まず挙げられるのが、人生100年時代の到来です。私たちの職業人生は、かつてないほど長期化しています。50年以上におよぶキャリアの中では、複数の転機や危機に直面することは避けられません。そのため、変化に適応し、新たなキャリアを構築する力が、これまで以上に重要になっているのです。

次に、VUCAと呼ばれる時代の特徴があります。Volatility(変動性)、Uncertainty(不確実性)、Complexity(複雑性)、Ambiguity(曖昧性)の頭文字を取ったこの言葉は、現代の予測困難な社会状況を表しています。AIやデジタル技術の急速な発展により、今後10年で多くの職種が大きく変化すると予測されています。メディアでも多数取り上げられるようになってきたChatGPTなどの生成AIもそのひとつと言えるでしょう。

さらに、働き方の多様化も大きな要因です。終身雇用制度の崩壊、副業・兼業の一般化、ギグワークの台頭など、従来の固定的なキャリアパスは過去のものとなりつつあります。個人が自律的にキャリアを構築し、環境変化に応じて柔軟に軌道修正していく必要性が高まっているのです。

こうした背景から、ライフキャリア・レジリエンスは、もはや一部の人に必要なスキルではなく、誰もが身につけるべき必須の能力となっています。

ライフキャリア・レジリエンスの3つの基本要素

ライフキャリア・レジリエンスは、主に3つの要素から構成されています。これらの要素を理解することは、自身のレジリエンスを高める第一歩と繋がっていきます。

1つ目は「自己認識力」

自分の価値観、強み、興味関心を深く理解し、それらを環境変化の中でも活かせる形に転換できる能力を指します。例えば、営業職から異なる職種に転換する際も、自分の対人スキルやコミュニケーション能力という強みを活かせる方向性を見出すことができます。

2つ目は「変化適応力」

これは、予期せぬ状況の変化を受け入れ、そこから学び、新たな環境に適応していく力です。重要なのは、単に耐えしのぐのではなく、その経験から積極的に学びを得て、次のステップに活かせることです。

3つ目は「ネットワーク構築力」

良質な人的ネットワークは、キャリアの危機を乗り越える上で重要な支援となります。これは単なる人脈作りではなく、互いに価値を提供し合える関係性を構築し、維持する能力を意味します。

これら3つの要素は、相互に関連し合い、補完し合う関係にあります。例えば、強い自己認識は効果的なネットワーク構築を可能にし、豊かなネットワークは新たな環境への適応を支援します。

実践!ライフキャリア・レジリエンスを高める4つの方法

ライフキャリア・レジリエンスを高めるための具体的な方法について、実践的なアプローチをご紹介します。

「定期的な自己分析の習慣化」

月に1度程度、自身のキャリアの方向性や現在の状況について振り返る時間を設けましょう。特に、過去の困難をどのように乗り越えたか、その経験から何を学んだかを記録することで、自身の対処パターンや強みを把握できます。

「スキルの多角化を意識する」

主要なスキルに加えて、関連する分野のスキルを意識的に習得していきましょう。例えば、経理の専門家であれば、データ分析やビジネス英語など、関連する能力を培うことで、環境変化への対応力が高まります。

「マインドセットの転換」

変化を「脅威」ではなく「機会」として捉える習慣を身につけましょう。そのためには、日々の小さな変化に対しても、そこからどのような学びや機会が得られるかを考える習慣をつけることが効果的です。

また、「戦略的なネットワーキング」も欠かせません。業界内外の勉強会やオンラインコミュニティに参加し、異なる視点や経験を持つ人々との交流を深めることで、新たな可能性や機会に気づくことができます。

上記であげた「定期的な自己分析の習慣化」について、テンプレートを用意しましたので、もしお時間ある方は一度実践してみましょう!以下よりダウンロードください。

補足として、テンプレートを活用した自己分析の実施方法について、以下のポイントを押さえると良いでしょう。

1, 実施タイミング

  • 毎月第1週の週末など、定期的な時間を確保

  • 1回あたり60-90分程度を目安に

  • 静かな環境で集中して取り組む

2, 記録方法

  • デジタルツール(Notion, Evernoteなど)での記録がお勧め

    • 過去の記録との比較が容易

    • キーワード検索が可能

    • クラウド保存で安全に管理

3, 効果的な実施のコツ

  • 事実と感情を分けて記録

  • 具体的な数値や事例を含める

  • 良かった点だけでなく課題も率直に記録

  • 次のアクションにつながる示唆を必ず含める

4, 活用方法

  • 四半期ごとに傾向分析を実施

  • 年間での成長の軌跡を確認

  • 上司との1on1や評価面談の準備資料として活用

  • キャリア計画の見直しに活用

このような体系的な自己分析を継続することで「自己の強みや課題の明確化、変化や成長に繋がる傾向、キャリアの方向性」などが期待できるでしょう。必要に応じて、テンプレートの項目は自身の状況や目的に合わせてカスタマイズしてみてください。

ライフキャリア・レジリエンスを活かしたキャリア構築のコツ

ライフキャリア・レジリエンスを活かしたキャリア構築には、いくつかの重要なポイントがあります。

最も重要なのは、「長期的な視点」を持つことです。目の前の課題や変化に一喜一憂するのではなく、5年、10年先を見据えたキャリアビジョンを持ちましょう。その上で、現在の状況をそのビジョンに向かう過程として捉えることで、一時的な困難も成長の機会として活用できます。

また、「実験的なアプローチ」も効果的です。新しいプロジェクトや副業にチャレンジするなど、小規模な形で新たな可能性を探ることで、リスクを抑えながら成長機会を作り出すことができます。

「継続的な学習姿勢」も重要です。業界のトレンドや新技術への関心を持ち続け、必要に応じて学び直す柔軟性を保ちましょう。オンライン学習プラットフォームの活用や、専門書の定期的な読書習慣が役立ちます。

さらに、「健全なワークライフバランス」の維持も不可欠です。キャリアの充実だけでなく、私生活での充実も重要です。趣味や家族との時間を大切にすることで、精神的な余裕が生まれ、それがレジリエンスの強化につながります。

まとめ:ライフキャリア・レジリエンス

ライフキャリア・レジリエンスは、現代社会を生き抜くための重要なスキルです。それは単なる逆境への耐性ではなく、変化を成長の機会として活用し、持続可能なキャリアを構築する力です。

自己認識力、変化適応力、ネットワーク構築力という3つの要素を理解し、それらを意識的に強化することで、私たちは予測困難な時代においても、自律的にキャリアを構築していくことができます。

日々の振り返り、スキルの多角化、マインドセットの転換、そして戦略的なネットワーキングなど、具体的な実践方法を積み重ねることで、このレジリエンスは着実に強化されていきます。

人生100年時代において、キャリアの転機や危機は避けられません。しかし、それは必ずしもネガティブなものではありません。ライフキャリア・レジリエンスを備えることで、どのような変化も成長の機会として活用し、より充実したキャリアと人生を築いていくことができるのです。

自身のキャリアに不安を感じている方は、まず小さな一歩から始めてみましょう。日々の振り返りや新しいスキルの習得など、できることから着実に進めることで、確実にレジリエンスは高まっていきます。あなたのキャリアの次なる一歩が、新たな可能性への扉を開くかもしれません。

以上「ライフキャリア・レジリエンスとは」でした。


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かとちょ | Immersive Breakthrough Coaching
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