週刊暴論

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最近の記事

ポストモダニズム(批判)とキャンセルカルチャー

この記事は以下の記事の続きです。私がツイートする時に前提としている、あくまで個人的な、様々な用語に対する理解を述べました。この記事はその後編として、ポストモダニズムという言葉について書きます。 この言葉には様々な意味が含まれていると思いますが、ここでは「私たちの嗜好や価値観は、私たちが使う言葉やメディアで流れている様々な表現などによって強く影響を受けている」という考え方について話すことにします。もっとも簡単な例では広告などが挙げられますね。前章でも触れたように私たちはそうい

    • ネオリベと私─質問箱への回答

      この文章は以下の質問に対する回答になります。長すぎてヤバいのでこちらに書きましたが、長すぎたので2回に分けました。これはその前半です。 ルンむかは質問箱を常に募集中です。ルンむかに対する個人攻撃から火種になりそうなネタまでなんでも送ってください。雑語りと確かな誠意であなたの言葉に応答します。 ありがとうございます!!!ルンむかもそう思います!!!!ルンむかはすごすぎます!!!!ですが、ルンむかについても注意しなければならない点は沢山あります。例えばルンむかの隠ぺい体質が挙げ

      • ”キャンセルカルチャー”について─質問箱への回答

        この文章は以下の質問に対する回答になります。 ルンむかは質問箱を常に募集中です。ルンむかに対する個人攻撃から火種になりそうなネタまでなんでも送ってください。ほとばしる熱いパトスであなたの言葉に応答します。 具体的にどの件のことを言ってるのかは分かりませんが、一般的なことを言うと、僕は表現規制に当たらないと思います。たとえばあの献血ポスターだって、企業の方には、炎上しても貼り続けるという選択肢はある訳なので、そこに法的な強制力はないはずです。それでも鉄道会社があれを剥がしたの

        • 「道義的責任」を思い出せ!─質問箱への回答

          この文章は以下の質問に対する回答になります。長くなってしまったのでこちらに書きました。 ルンむかは質問箱を常に募集中です。ルンむかに対する個人攻撃から火種になりそうなネタまでなんでも送ってください。インターネットの珍生物として(を目指して)あなたの言葉に応答します。 私は「道義的責任」に基づき「不完全な世界」と戦っています。すべての消費者には道義的責任があります。私たちはお金を払って、何かしら自分のための買い物をします。その買い物のたびに起こっているのは、ある意志の表明でも

          心かペニスか幻か─質問箱への回答

          この文章は以下の質問に対する回答になります。文字数オーバーになってしまったのでこちらに書きました。 ルンむかは質問箱常に募集中です。ルンむかに対する個人攻撃から火種になりそうなネタまでなんでも送ってください。ひろゆきとは違って、自分が分かること、分からないことをしっかり峻別しながら、あなたの言葉に応答します。 いくつかパターンを考えましたので、よろしくお願いします。 一つ目は、起きていることのアホらしさについて考えてみる、というのはどうでしょうか。私は所謂風俗に行ったこと

          心かペニスか幻か─質問箱への回答

          セックス考─質問箱への回答

          この文章は以下の質問に対する回答になります。文字数オーバーになってしまったのでこちらに書きました。 ルンむかは質問箱常に募集中です。ルンむかに対する個人攻撃から火種になりそうなネタまでなんでも送ってください。時に真摯に時に逆上しながら巨大な感情であなたの言葉に応答します。 https://peing.net/ja/donoma520_ ご相談ありがとうございます。大変お悩みのことと思います。現代においては様々な理由から、性愛や恋愛の問題が、アイデンティティや生きがいに直結し

          セックス考─質問箱への回答

          感想

           カーテンを開けたら晴れていました。冬特有の黄色い陽射し。あの日もちょうどそうでした。これはわたしの思い出ですがね。   母は明晰な人でした。自分の頭で考えろというのが口癖で。わたしはそんな母が大好きだったので、彼女の言いつけを守っていつも自分の頭で考えました。要するに素直で愚かで、大人の言うことは聞けても大人の期待には結局添えない子供でした。そんなわたしが─あれは小学校の帰りだったか、買い物へ行く途中だったか─とにかく、あの日もアスファルトがちょうどこんな風に照らされてい

          ある光景

           男はこれから取材しに行くとある研究の情報を、手帳を読み読みざっと復習していた。ええと、網目状の組織を形成する菌類の一種を、ある特定の条件下において観察した時の反応の広がり方が...なんだこの字?よく読めない文字がある。手帳を持ち直して角度を変えたり、顔に近づけたりしていたが、結局諦めてしまった。綺麗とは言えない字だが、男が自分で書いた文字なのに、今はどうしても忘れてしまっている。妙に心がざわついて顔を上げた。電車の中はやや混んでいたが、人の隙間から外の景色が見えた。大方晴れ

          無題

           死んだので、冥界の関所に着いた。しばらくして自分の番が来た。閻魔様(?)が重々しい声で私の罪を告げる。「お前は例えば、食卓に並んだトマトを食べる時、『スーパーで買ったこのトマトは、現代日本の車に支えられている物流システムが無ければ、決してこんな風には手に入らなかったものだ。ということはつまり、このトマトを食べた時点で、車社会の存在を承認したということであり、ひいては年間およそ三千人の、交通事故による死者の存在を承認したということであり、ようするにこのトマトは、年間三千人の死