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リーンスタートアップ的な開発手法が、ぼくたちに合わない気がしてきた理由
まずは課題を言語化して、ペルソナを考えて、インタビューを繰り返して仮説をブラッシュアップして、ペーパープロトを作ってまたインタビューして、MVPを作って、、
みたいな、いわゆる「リーンスタートアップ」的な開発手法は、良いとされることが多いし、実際試したこともあるのですが、僕たちには合っていない気がしてきました。
作るのにコスト(時間とお金)がすごくかかる
あまり土地勘のない領域でプロダクトを作る
全く新しいことをして、大当たりを狙う
といったケースで、リーンスタートアップ的なやり方がワークするのは一定理解できます。
でも僕たちのような「自分たち自身もユーザーになれるサービスを」「1ヶ月前後で作り」「利益もそこそこで良い」というケースにハマる開発手法ではないのかもしれません。
そう感じた理由をまとめていきます。
インタビューは大変だし、スキルが必要
仮説を言語化して、どんな人にインタビューしたいか考えて、アポをとって、インタビューして、結果をもとに仮説を見直して、、
という流れをくり返すには、シンプルにかなりの時間と労力がかかります。
スケジュールを合わせる必要があるので、空き時間で勝手に進めることもできません。
手を動かしてサービスを作っている時と比べると、着実にゴールに近づいている感覚も薄いので、モチベーション維持の難易度も上がります。
また実際やってみて、インタビューにはかなり慣れやスキルが必要だと感じました。
毎回確実に学びはあるのですが「今のプロダクト開発に役立つ学びの獲得効率」や「得た学びを活かすことができているか」という点において、
胸を張って「よくできた」と言えるかと問われれば、なかなか難しい、というのが本音です。
たくさんの方にインタビューに協力してもらったのに、結局リリースまでたどり着けなかったときには、協力していただいた方々に対して申し訳ない気持ちにもなりました。
外した時のダメージが少ない
リーンスタートアップ的な開発手法において「なるべく作らない」ことが善とされる背景には
「作るのにはコストがかかるので、作って外したら大変。作る前に、外すリスクを最小化しよう」
という考えがあると思います。
しかし、
それほど大掛かりなプロダクトではなく
開発スピードが速いエンジニアがいて
作成や運営にあまりお金がかからない
場合、作ることに、一般に言われるほど大きなコストが伴いません。
むしろ「インタビューをくり返すこと」の方が労力がかかります。
また仮にユーザーが集まらなくても、最低限自分たちが使い、自分たちの生活が改善されます。
なので「インタビューをくり返して、開発コストが無駄になるリスクを最小化する」という考えは、ぼくたちのような開発スタイルにおいては成立しない気がしています。
一番クリティカルな仮説検証を早くできる
作る前に仮説検証をくり返すことには「的はずれなプロダクトを作らない」「本当に必要とされるプロダクトを作る」という目的があります。
でも「自分たち自身がユーザーになれる」プロダクトを作っている限り、
「めちゃめちゃ的はずれなものを作ってしまう」リスク
はそれほど高くないはずです。
高い確率で、ある程度便利なものは作れます。
一番検証したいのは「お金を払ってでも使いたいと思う人がどれくらいいるか」であり、それをもっとも高い精度で検証できる方法が「実際に作ってリリースすること」です。
なので、その検証に向かって一直線で突き進むのは、理に適った歩み方だと思っています。
おわりに
以上の理由から、ぼくたちにはリーンスタートアップ的なやり方は合わない気がしています。
あくまで現時点の考えで、まだ議論の余地はあると思っているので、見落としている視点などがあれば、コメントいただけると嬉しいです!
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