「ウイルス」の功罪…最キョウの環境プロデューサー
牡蠣に関わってきて「あたる」とか「あたらない」という話は切っても切れない…今日はその原因であるノロウィルスについて果たして完全なる悪と言い切れるのかというね…長年付き合ってきたからこその一考察として読んでいただけるとうれしいです
キョウの字は「強」もしくは「凶」…はたまた「狂」…いやときに「教」かもしれない
もし人をうまく動かすのが上手な役割をプロデューサーと定義するのであれば、ウィルスは間違いなく「凄腕の環境プロデューサー」だといえるのではないか
牡蠣などでノロウィルスという食中毒の原因ウィルスがあるのを聞いたことがあると思います
ノロウィルスは人(腸)からしかでない
牡蠣は1日400㍑以上もの海水を濾過して育つ
つまりは牡蠣が悪いのではなく「海が人類によって汚染された」ため、一部の牡蠣がノロウィルスを保有するようになりました
つまり、海にノロウィルスが大量にいるってことは、人間の💩…失礼、排泄物が海に流れ込む以外に経路がないってことなのです
そういった経緯もあり、調査研究のためにウィルス学者の方に会って話をきいたりとか、感染症センターだとかの研究機関や学会に行く機会も多くなりました
そこで不思議なことがわかったのです
ウィルス学者の方たちは科学者なのに「神の存在」を口にしたりほのめかしたりするのです
科学者というのは「神」すら科学する、理論的に説明するのがお仕事だとおもっていたので驚きました
そもそもノロウィルスが発生したのは、1960年代、工業化が進み、人類が自然破壊や汚染がひどくなったアメリカ(ノーウォーク…この地名がのちにノロの語源となる)でのことでした
死にはしないが嘔吐とひどい下痢とときに発熱を伴う、そして人間にしか感染しないウィルスが突然あらわれた
エイズウイルスが発生したのは、植民地支配から脱却したのち、今度は部族間の争いが激化、レイプ被害が激増したアフリカでのこと
それによりレイプ被害は激減したといいます
SARSもインフルも増えすぎた人類の人口調整、などという説もあります
ちなみにウィルスは元あるものを変異させることができても新しく人工的に生み出すことはできないんだそうです
つまりウィルスはどうやって誕生したのか全く分からず、人工的につくりだすことはできず、あくまで発生源を探ることしかできないのだとか
そしてウィルス学者さんは言うのです「神の見えざる手」なのではないか、と
「ノロウィルス」の発生で多くの人が海洋汚染について考えるようになりました…少なくとも僕はそうです
牡蠣の安全安心について考えるようになり、結果として海のバランスを整えることが人類にとって大切なことだと知りました
そして実際に「海護(アマモ)るプロジェクト」という活動しています☟
コロナ禍で一時的にですが工場などの操業が停止され、衛星写真でみてもわかるくらい大気がキレイになったり、海がキレイになって魚が戻ってきた、なんて話も聞きます
というわけで、もし人をうまく動かすのが上手な役割をプロデューサーと定義するのであれば、ウィルスは間違いなく「凄腕の環境プロデューサー」だといえるのではないか、と
本日もご拝読感謝🙏
こちらの記事は2020年1月30日にセカウマックス倶楽部の特典のひとつ「あの牡蠣の人のオンラインラボ」にて投稿されたものです。海護(アマモ)る活動に繋がればとほぼ毎日リアルタイムでその実験や研究の成果を投稿しております