【Donate Coffee流】フレンチプレスの淹れ方【長時間抽出のすすめ】
フレンチプレスは、手軽に本格的なコーヒーを楽しめる抽出器具として人気です。いまやダイソーで500円で買うことが出来ます。
そんなフレンチプレスは抽出時間を4分としているレシピが多いのではないでしょうか?
今回は実際に私がお家で行っている、通常より長めの抽出時間の淹れ方をご紹介します。
下手なハンドドリップの専門店よりも素晴らしいコーヒーができます。
淹れ方の手順
1. コーヒー豆を準備
ペーパードリップと同じ挽き目の粉をフレンチプレスに入れます。
分量は、コーヒー粉10gに対してお湯150mlが目安です。
通常ペーパードリップよりも粗い挽き目を推奨されることが多いですがペーパードリップと同じで構いません。むしろ細かくてもよいくらいです。
グラインド時に発生する微粉量が抽出液に混入することを気にして粗挽きが推奨されています。しかし粗挽きですと表面積量が低下し抽出不足を招いてしまいます。抽出がゆっくりと進行するフレンチプレスではペーパードリップと同じかそれ以上に細かくすることをお勧めします。
2. お湯を注ぐ
95度前後のお湯を規定量まで注ぎます。
このとき勢いよく注ぎ、すべての粉をしっかりと濡らすことを意識しましょう。濡れていない粉が浮いてしまうことを避けてください。
フレンチプレスの場合細かい温度の設定はあまり気にしなくて結構です。
ペーパードリップは抽出時間が3分程度であり粉の温度が下がる時間が短いです。また都度新しいお湯が供給されるため、粉の温度はフレンチプレスと比べると安定しています。したがって抽出時の温度域が狭い1℃の誤差が与える影響が大きい抽出方法です。
対してこの度おすすめする長時間のフレンチプレスでは、抽出時間が長いため抽出温度域が広く、1℃の誤差が与える影響は少ないと考えられます。
3. タイマーをセット
15分間放置しゆっくりとプランジャーを押します。
これで抽出は完了です。
コーヒーの品質評価にカッピングという手法があります。フレンチプレス同様にお湯に直接漬け込み4分でかき混ぜ9分程度から上澄みをテイスティングします。この手法でも9分時点では味わいは薄く軽いことがほとんどです。
プランジャーを押すことにより抽出がカッピングよりも進行するフレンチプレスとてその限りではありません。
4. ペーパーで濾過
最後にフィルターを使ってろ過することをおすすめします。
お使いのドリッパーにペーパーをセット。そこに抽出したフレンチプレスコーヒーを注いでください。
この方法を取り入れると、微粉が除去されペーパードリップに似たクリーンな味わいを楽しむことができます。
しかしペーパードリップでは再現しがたい粘性のある口当たりを楽しむことが出来ます。
ドリッパーとぺーパーがあるのであれば最初からペーパードリップをすべきと思うかもしれません。しかしこのコーヒーはペーパードリップでは再現するのは難しいくらいに素晴らしい抽出が行われています。
5. 完成
たのしく飲むだけ。
アレンジ!! 少しずつ注ぐ楽しみ
抽出が進む5分経過後から、少量ずつカップに注ぎ始める方法もおすすめです。一度に注ぎ切らず、少しずつ分けて注ぐことで、抽出の進行に伴う味の変化を楽しむことができます。
以下浅煎りの豆と使った際の変化の様子です。
5分:フルーツやハーブなどの生豆由来のフレーバーが中心に感じられる。ロースト香の主張は弱く、穀物的な要素を感じる。
テイストバランスは酸味が中心に甘味が微かに感じられる。ボディは控えめであり、粘性も弱い。アフターの持続は短かめな印象。10分:フルーツは酸っぱい熟度から甘さを帯びた印象へと変化。ロースト香の主張がやや強くなりナッツのような要素に変化。
テイストバランスは酸味>甘味。ボディはやや増し、粘性が見られます。
アフターが残るように変化。15分:ロースト由来の香りの主張が強くなり。フルーツ香りと同程度感じるほど。すこしココアライクな印象へと変化。酸味の角は丸くなり甘さの伴った酸味へと変化。伴ってテイストバランスも酸味≧甘味に。ボディも増大し粘性も十分に感じられる。アフターの持続も長くなった。
上記のような変化でお好み抽出時間を探すのも楽しみの一つです。
抽出時間による味の変化も学べます。
この方法でお好みの時間が定まったら、次回は少しづつ注ぎ分けて楽しむのではなく、好みの抽出時間ですべて移しきるのもよいかもしれません。というわけで初めて抽出するコーヒー豆には一度この方法をするのは非常に有用です。
まとめ:フレンチプレスで新たな発見を
フレンチプレスを使った浸漬抽出は、そのシンプルさと均一性のおかげで、初心者にも易しく、
適正抽出の風味の素晴らしさは上級者まで満足できる抽出方法です。
さらに、少しずつ注いで味わいの変化を楽しんだり、日々のコーヒー体験が豊かになることでしょう。
ぜひ、フレンチプレスの浸漬抽出で、あなたにとっての「最高の一杯」を見つけてみてください!
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