【今日何読む?】波が来るとき、来ないとき、今来ている波
読む本をどうやって選ぶか?
最初の投稿で、特にこのジャンル!と決めているわけではなく、目についたもので面白そうなものを読んでいると私は述べました。
もちろん、新聞やSNSで紹介されていて面白そうだから、という明確な動機がある時もありますが、今の私にとって本を読みたい気持ちは「波」のように寄せてくるもの。
波の種類は様々で、
・とにかく非日常を味わいたい。時代背景も国も現在の自分と全く違うものが読みたい。
・名前とあらすじは散々聞いたことがあるけど、本編をちゃんと通して読んだことがなかった本が読みたくなる。(今年は『若草物語』や『クリスマス・キャロル』がこれにあたりました。)
・家に積ん読してあった本を読みたくなる。(この現象を私は「本が呼んでいる」と思っています。)
・物語は全然読む気が起きなくて、エッセイや新書を読みたくなる。
など、その時々で読みたくなる本は変わってきます。
やたら大きい波がやって来てそのつもりがなかったのに仕事帰りに図書館に寄ることもあれば、まったく来ない時もあります。
幻の小説が読みたい
今、来ているのは
「受験勉強の時に出てきた小説が読みたい」
という波です。
塾のテキストや模試で一場面だけ出会う小説。たまに潜在記憶から顔を出す小説。どんな結末になるのか見届けずに何年も経ってしまっていているのに、下手をすると全編読んだものよりも印象に残っている小説。
そんな小説に、文芸編集者の森潤也さんが「幻の小説」という素敵な名前をつけてくださっています。
出会った当時は問題を解くことに必死なうえに、10年そこらの人生経験の浅さゆえに十分味わえなかったはずなのに記憶に残るあの小説が今、無性に読みたい―。
タイトルを覚えている本、登場人物の名前で検索して正体が分かった本は正月休みが明けたら図書館で探したいと思います。
タイトルも作者名も忘れ、かといってまだあやふや文庫さんで探していただくほどでもないな……という本も、また巡り合う日が来るのでしょうか。
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