あでら

つづくのかつづかないのか分からないけれど、主に本のことについて気の向くままに書いていきたいです。

あでら

つづくのかつづかないのか分からないけれど、主に本のことについて気の向くままに書いていきたいです。

最近の記事

今年1冊目のブックサンタは冲方丁『はなとゆめ』(角川文庫)。 大河ドラマのききょうさんとはまた違った自分に自信の持てない清少納言像が新鮮。 これを読む子も作中の清少納言にとっての定子のように、自分では思ってもみなかった自分の強みに気づかせてくれる他者との出会いがあるといいな。

    • もし、あの人が源氏物語と出会っていたら

      歴史好きな人なら、もし、あの人物が今生きていたら何を思うか、とか、違う時代に生きてたあの人とあの人が出会ったらどうなっただろう、と妄想したことが一度はあるのではないでしょうか。 さて、我が家ではテレビドラマをあまり見ないため、流行りのドラマや俳優さんには全くもって疎いのですが、そんななかでも習慣的に見ているのが大河ドラマです。今年の「光る君へ」は、小学校高学年で青い鳥文庫『あさきゆめみし』ノベライズに出会ってから源氏物語に興味を持った私にとってはまさに、毎週の「憂き世のなぐ

      • 子どものときからどんな味なのか気になってたけど、いつの間にかレギュラーフレーバーから外れていて試せずにいたダイキュリーアイスを今日やっと初めて食べました。 夏バテ気味の身体にすーっと染みわたるようで、 好きな味でした。

        • 桜を撮るということ

          清少納言は、「絵にかきおとりするもの」―つまり絵に描いたものよりも実物の方がずっと良いもの―のひとつに桜を挙げています。 確かに桜って、綺麗に撮るのが難しい。 私の職場の付近には、ソメイヨシノに限らず、さまざまな種類の桜が咲いて毎年目を楽しませてくれています。 先日の退勤時のこと。街灯の光を絶妙に浴びた桜が夜空に浮かび上がり、さらには三日月が出ていました。 何とも風流な光景。この絵面を何としても目に焼き付けておきたい、そう思って鞄からスマホを取り出しカメラを起動させます。

        • 今年1冊目のブックサンタは冲方丁『はなとゆめ』(角川文庫)。 大河ドラマのききょうさんとはまた違った自分に自信の持てない清少納言像が新鮮。 これを読む子も作中の清少納言にとっての定子のように、自分では思ってもみなかった自分の強みに気づかせてくれる他者との出会いがあるといいな。

        • もし、あの人が源氏物語と出会っていたら

        • 子どものときからどんな味なのか気になってたけど、いつの間にかレギュラーフレーバーから外れていて試せずにいたダイキュリーアイスを今日やっと初めて食べました。 夏バテ気味の身体にすーっと染みわたるようで、 好きな味でした。

        • 桜を撮るということ

          【読書メモ】『コミック密売人』(ピエルドメニコ・バッカラリオ作 , 杉本あり 訳,岩波書店)

          図書館の海外文学の棚で別件の探し物をしていた時にふと背表紙が目に留まった1冊。漫画が規制された近未来を舞台にしたディストピアものだろうか?そう思って裏表紙のあらすじに目を通しました。 近未来ものではありませんでした。舞台はハンガリーだけど書いたのはイタリアの作家とのこと。米原万里さんの『嘘つきアーニャの真っ赤な真実』を読んで以来、中東欧は興味を惹かれる地域の一つです。本書は岩波書店のティーンエイジャー向け海外文学のレーベル、”STAMP BOOKS”の一環。ティーンをとっく

          【読書メモ】『コミック密売人』(ピエルドメニコ・バッカラリオ作 , 杉本あり 訳,岩波書店)

          気になること。てめぇ(手前)とか関西弁の自分とかワレとかおんどれとか、もともと一人称を指した言葉が二人称になる現象にはなにか背景があるのだろうか。研究とかあるのかしら。

          気になること。てめぇ(手前)とか関西弁の自分とかワレとかおんどれとか、もともと一人称を指した言葉が二人称になる現象にはなにか背景があるのだろうか。研究とかあるのかしら。

          【雑記】森鷗外に訊いてみたい

          外国映画が日本に入ってくると邦題がダサい!間違ってる!という声を時折SNSで目にします。一方で、日本の作品も海外に輸出されると、日本のファンからすれば違和感を覚えるような外国語のタイトルが付けられている、ということも少なくはないのでしょう。 映画ではありませんが、私が一番コレジャナイと思う日本作品の外国語題は森鷗外作『舞姫』の"Dancing girl"です。 舞うという字、そして姫という字から広がる清らかさ、儚さが全く伝わってこない。 「踊り子」という意味のこの言葉を訳

          【雑記】森鷗外に訊いてみたい

          私が古典を好きなわけ

          「日本の古い詩を、百知っているって言えたら、素敵じゃありませんか?」 中学の授業で、十二単が似合いそうなベテランの国語の先生はこうおっしゃいました。 各種学習漫画や『ちはやふる』『うた恋い。』を読んでいた私は歌の背景にあったストーリーを知るのは好きでした。そうは言っても試験が近づくと、歌を味わうよりも詰め込みに走ってしまいます。 今、百首すべてを諳んじられるかというと、否。それでも― 学生時代の友人たちと久しぶりに会って、食事をした時のこと。 積もる話に花が咲くとあっと

          私が古典を好きなわけ

          【今日何読む?】波が来るとき、来ないとき、今来ている波

          読む本をどうやって選ぶか? 最初の投稿で、特にこのジャンル!と決めているわけではなく、目についたもので面白そうなものを読んでいると私は述べました。 もちろん、新聞やSNSで紹介されていて面白そうだから、という明確な動機がある時もありますが、今の私にとって本を読みたい気持ちは「波」のように寄せてくるもの。 波の種類は様々で、 ・とにかく非日常を味わいたい。時代背景も国も現在の自分と全く違うものが読みたい。 ・名前とあらすじは散々聞いたことがあるけど、本編をちゃんと通して読

          【今日何読む?】波が来るとき、来ないとき、今来ている波

          【ブックサンタの御利益?】ブックサンタをしたら推しサンタ?がきた話

          今日は特に投稿しないつもりでしたが、嬉しいことあったので急遽ここでご報告してもいいですか? ダメもとだったので応募したことすら忘れかけていた推しジャンル界隈のプレゼント企画に当選したことが今日判明しました。 今年徳を積んだ覚えがほとんど無いのだけれど、ブックサンタでプレゼントした分が形を変えて帰ってきてくれたのかなあ……。 いや、私の幸運なんて後回しになっても良いからその分推しに幸せが降り注いでくれれば良いんですよ?!?! でも……、嬉しい。 改めてクリスマスおめでとうご

          【ブックサンタの御利益?】ブックサンタをしたら推しサンタ?がきた話

          思っていたより、自分はプレゼントをするのが好きらしい―ブックサンタ2023雑感

          サンタさんからの最後のお手紙その合言葉を見た時、私は子どもの頃サンタさんからもらった言葉が頭に甦りました。 それは小学校6年生のクリスマス。 「今年が最後のクリスマスプレゼントです。」 サンタさんからのプレゼントについていたお手紙にはこう書いてありました。(英語で書かれていたので、親に訳してもらっていた記憶があります) そして、結びにはこんな一言。 「これからはあなたがサンタになる番です。」 当時小学校6年生の頭にはその言葉の意味もよく分からず、子ども時代の思い出はいつ

          思っていたより、自分はプレゼントをするのが好きらしい―ブックサンタ2023雑感

          noteを始めてみた―書くことが何になるか、分からないけれど

          あなたは何を「する」のが好きですか?― そう聞かれたら、私は「読むこと」と答えるでしょう。「寝ること」かもしれませんが、これは人間の三大欲求の一つなので別格としておきましょう。 新年度に新しい教科書をもらうとその場で読みだす、中高時代は空き時間さえあれば図書室に入り浸る、そういった人はnoteにもたくさんいらっしゃると存じますが私もそんな一人です。 趣味は読書ですが、今は特にこのジャンル!と決めている訳ではなく目についたもので面白そうなものをゆるゆると読んでいます。 読む

          noteを始めてみた―書くことが何になるか、分からないけれど