パクリの作法?!
毎週金曜日は「商品開発のコツ」的なお話を。
ここのところ、アイデア連想法的な話題が
続いておりますが…その最終回。
アイデア連想法最終回のテーマは…
「パクリの作法」
です(笑)
最終的にはパクリかよ!!
というツッコミが入りそうですが…
どんな仕事でも、基本は「マネ」からですよね。
学ぶはマネぶ、というやつです。
職場の先輩だったり、その世界のトップランナー
だったり、お手本になる人の技術を
マネする、コピーするところから、
すべてが始まるわけです。
それと私はかつてかなり本腰を入れて、
音楽のプロ的活動をしていた時期があるのですが。
まあ「パクリパクられ問題」の総本山みたいな
世界(辛口)にいたわけです。
だから音楽分野での「パクリ問題」と
真剣に向き合ってきた過去を持ち、
「鳩サブレー」のパクリ商品、
「ハブサブレー」「こはぶちゃん」を
リリースしてる私が示すお話ですから、
まあまあ説得力があると思います(笑)
ズバリ結論から申しますと、
「パクリにはリスペクトが必要」
ということです。
なにかこう「パクる」人というのは、
「似せれば儲かる」的なよこしまな発想が
強いように思われがちですが。
意外とそういうのは長続きしないもの。
「好きでたまらないから影響が出てしまう…」
形のものこそが「本物のパクリ」
だと思ったりするわけです。
なんだか日本語がおかしいですが…(笑)
こういう本物のパクリの人の特徴に、
影響を受けていることを公言したり、
海外アーティストなどで訴訟になったとき、
「無意識に似てしまっていた」
とあっさり似てしまったことを認めてたり…
という点があげられます。
あと「本物のパクリ」をする人は
「丸パクリ」はまずめったにしません。
本物のファンも納得するような似せ方をした上で、
独自要素がちゃんとどこかに入っています。
私も、鳩サブレーの大ファンでした。
商品も会社もリスペクトしていました。
だからこそ迷惑をおかけするわけには
いかないと熟慮しましたし。
黙ってこっそり販売する気にも
なれなかったので、鳩サブレーを製造している
「豊島屋」さんに正直に手紙を書きました。
ファンレターのような許可を求めるような…
内容の手紙を便箋5枚くらいにしたためて。
そして思いが通じたのか…
「沖縄で人気が出ることを祈念しております」
というお返事をいただけたわけです。
だから「パクリ作品」を成功させるには、
オリジナルを作ること以上の技術や修練、
気づかいなど、沢山の困難に突き当たります。
私はこの「本物のパクリ」をやり通した人にしか、
「本物のオリジナル」は作れない気がしています。
学ぶためにマネをし、お手本にはリスペクトを。
その連続の中でたま~に生まれるのが
本物のオリジナルだと私は思っています。
まずはリスペクトのあるパクリから始めましょう。
むしろ謙虚な気がしますよ、その方が。
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