9/24、大きな蝋燭、撫でる藍
3時間練習があった。
帰ってきたのは16時で、溜まった疲れに任せて昼寝をした。声が少しだけ掠れた。外に出た。
予定があるようでない。髪が伸びただけだから。
甘いのかと思った、ずっと強いナッツの香りが鼻を抜ける。そういえば湿った空気はずっと甘い匂いがしていた。針が六時の暦を跨いで、tanθだけが正になって、全部が味方になった気がした。
秋が来た。私が生まれた季節。本を読む。あなたは誰。いつもやっていたこと。いつもより芯に力が通う。手を差し伸べる。また傷つけないように。
街灯が
包む広場で
聞く雑踏
その隙間から
もっと深くから
「今日も夜空訪れるみたいだから」
「ステージに立つ理由?たったそれだけ」