■No.13 「学級通信」はこうして学んだ!
No.1でも紹介していますが、私にも「初めての学級通信」があります。誰に習ったわけでもなく、感覚で書きました。その時は、
を書くことで精一杯でした。
A4の下半分をどう書こうか迷い、何度も書き直して起案したことを今でも覚えています。
■きっと誰もが「独学」からスタート
学級通信は、義務でもありませんし、「書かなくても良いもの」です。きっと、書こうと思う人はそれなりの思いがあり、書く中で「書く力」をつけていくのだと思います。私もそうでした。
その中で私が身につけたこと(自覚的になったこと)があります。
それは、
最初は何も考えずに作っていた学級通信ですが、ある程度枚数が溜まってきたり、毎年製本して読み返したりしていると、自分自身の書き方の傾向が見えてきたのです。
保護者の方々は嬉しいフィードバックをたくさんくれました。
「先生!読んでます!」
「先生!ファイリングしてます!」
「先生!毎日ありがとうございます!」
とっても心温まる言葉でした。また頑張ろう!明日はどうしよう!と心弾む言葉でした。
でも、「何か物足りない感じ」がしてきたのです。それは、
からでした。
■「出すこと」が目的に…
毎日毎日、載せる写真や文章は違います。子どもたちのストーリーも、輝いている姿も違います。
それなのに、気づくと「出すことが目的」になっている気がしました。何のために出しているのだろう…。と思うようになりました。
学級通信を出すことへの「わくわく感」が薄れている時があったのです。
第1号の時は、集合写真を上にしようか下にしようか、そんなことでさえこだわっていたはずなのに。
■毎年、何か1つはアップデートする
それから、何か自分にも負荷をかけて学級通信をアップデートさせようと思うようになりました。
★連絡(下校時刻や宿題)やお願い事は最小限にする(今はしていない)
★イラスト(季節感)などは入れず、季節は文章で表現してみる
★子どもたちの作品や作文を必ず入れるようにする
★定期的に「文章のみ」の通信を書くようにする
★毎日定時退勤までに起案して帰る(その年は通算200号)
★保護者からの返信をお願いしてみる
★自分が使いこなせていない「語彙」を文脈の中で使ってみる
などでした。
でも、自分で考え、学び、改善していくには限界がありました。他者の書く学級通信を見ることがなかったからです。
■「独学」から「読学」へ
そこで、学級通信に関する書籍に手を伸ばしてみることにしました。
それまでは、一切読むことはありませんでした。
なぜなら、学級通信を出すことに「困っていなかった」からです。
それでも読もうと思ったのは、
という、たった1つの理由でした。
確かに「家庭とつながる」「保護者に学校の様子を伝える」などの意味もあるはずですが、私が感じている学級通信の良さは「教師を育てる」ことができるという点でした。
■たくさんの学級通信本に出会いました
学級通信に関する書籍はこの他にもたくさん出回っています。その一部を紹介します。ハウツーから全文紹介から、学級づくりまで、様々です。
勉強して損はありませんし、新たな扉が開くことは間違いないと思います。
私も、書籍を通して多くのことを学びました。
などです。
そして確信したことがあります。学級通信を書いている先生方は、間違いなく自分の教育観や教育に対する思い・願いを言葉にすることができるということです。
つまり、「学級通信は教師を育てる」ことができます。だからこそ、「働き方改革」に反するかもしれませんが、力をつけたい人ほど学級通信を学び、書くべきであると考えます。
■「ダブル重版」ありがとうございます!
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