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DHL事件

27.04.2019

DHL事件
DHL-Vorfall

サービス砂漠と言われるドイツ。まあ、そうかもしれない。でも、いい接客をしてくれる店もあるし、必ずしもそうではないと思う、というのがわたしの意見だ。とはいえ、この国に住んでいる以上、理不尽なことがあっても「こんなこともある」と思ってやり過ごさないと、きっと1年だって暮らしていけない。逆に、いいことがあったらラッキーくらいの気持ちでいることが、ドイツでたのしく暮らすための秘訣です(在独歴:2年7ヶ月/20代/女性)。と、わかってはいるつもりだけど、きょうのDHL(宅配会社)にはさすがに頭にきた。

平日は仕事で家にいないため、土曜に宅配日を指定。貴重な週末、朝からDHLを待っていた(時間指定はできない)。ベットのマットレスが届く予定だったが、手違いで2点頼んでしまい、メーカーからはキャンセル不可なので受け取りを拒否してくれとの連絡。そして15時過ぎ、やっとインターホンが鳴る。3階までマットレスを2つ持ってくるのは大変だろうと思い、インターホン越しにその説明を試みるが、全く返事なし。「ちょっと待って!」という声が聞こえたので、しばらく待つことに。しかし、2〜3分経っても返答がない。まさかと思い、玄関まで急いで降りていくと誰もおらず、ポストに不在票が……やられたわ……と思ったのもつかの間、50メートル先にDHLのトラックを発見。トラックまで走ったが、運転手がいなかったので、不在票を手にしたまま待つこと数分。ヘッドホンをつけた運転手(ああ、そりゃわたしの声が聞こえないわ!)が現れ、「家にいたのに!」とキレ気味に話しかける。すると「2分も待ったのにいなかっただろう!」と言い返す運転手。しばらく言い争い、挙げ句の果てに「時間がないから早くして」と言われる(それはこっちのセリフ、7時間待ってたんだから!)。必要な商品だけを降ろしてもらい、受け取りのサインをする。そして、重いマットレスを50メートル引きずって帰宅した。わたしのちょっとした思いやりが裏目に出た出来事だった。ドイツでは無駄な思いやりはいりません(在独歴:2年7ヶ月/20代/女性)。

memo:日がぐんと長くなって夕暮れが美しい。近所の好きな一角。なんだかんだ文句を言いつつ、この国の好きなところはたくさんある。

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