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無限大なカクテルレシピ~お前はもう、知っている~
カクテルの数
よく見かけるスタンダードカクテルは、だいたい30種類ぐらいある。レシピ本を見れば100種はゆうに超えるし、お店独自のオリジナルレシピも含めれば1000種ぐらいかと推測する。
また同じ「ジントニック」でもお店によって材料は違うし、お客様の好みに合わせて調整する場合もあるため、細かく数えたらキリがない。そう、無限大・・・無限大。
四則演算
この世のすべての計算は「足し算」である(いや、言い過ぎかもしれない)。
あなたがもし足し算が出来れば、マイナスに足せば引き算が出来る。
繰り返し足せば掛け算が出来る。繰り返し足した結果から、元の数値を考えれば割り算が出来る。
一つの事が出来ると、あとはそれの応用で簡単に理解することが出来る。当然、割り算しか出来ない人が、足し算を覚えることも出来る。
世紀末の兄弟ケンカ
ホワイトレディとバラライカとサイドカーとXYZは兄弟みたいなものである。
※http://www.hokuto-no-ken.jp/hokuto_archivesより引用
メインとなるお酒がジンかウォッカかコニャックかラムかの違いがあるが、副材料や作り方は基本的に同じだ。
カクテルのレシピは無限大と言っても、所詮は有限な物質の組み合わせだ。
上記のように、一つのレシピが分かれば、その一部を変えることで全く別の名前に変わる。
チャーチルスタイル
有名なマティーニのレシピとして、マティーニのチャーチルスタイルがある。マティーニに入れるはずのベルモットを目の前に置き、眺めながらジンだけを飲む(方法は諸説あり)。
もうこれジンじゃん!マティーニではない。
「マティーニをウォッカで。ステアでなくシェイクで。」
007でのジェームズ・ボンドの有名なセリフだ。
メインの材料と、作り方を変えたスタイル。カレーライスのルーを野菜炒めに、ご飯を小さい茶碗に。カレーを頼んで野菜炒め定食が出てくる、それぐらい違う。
おいしければなんでもいい
カレーもおいしい。野菜炒めもおいしい。
初めて行ったBarのジントニックが、スタンダードな味ではなかったけど、おいしかったから良かった。
基本を大事にすることはいいことだ。何事も基本があって成り立っている。
でも本当の「基本」は、レシピの分量ではなく「おいしいと思うこと」だ。
カクテルの名前や技術なんて知らなくてもBarは楽しい。目の前の飲み物が自分にとって「おいしい」か「おいしくない」かを見つけていけばいい。
もうその答えは、あなたの舌が知っているはずである。