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とある若頭の高校生活

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初めて書いた長編になります。 小さい頃に観たとあるドラマをモチーフにしてます。
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#遠藤さくら

とある若頭の高校生活⑦

とある若頭の高校生活⑦

次の日、待ち合わせ場所に着いた◯◯だが、まだ七瀬の姿は見えなかった

◯「ちょっと早く着きすぎたかな…」

「だ〜れだっ?」

カップル同士の待ち合わせのお約束ともいえる行為

こんなことをするのは一人しかいない

◯「…七瀬だろ?」

七「へへ、正解!そんなことより◯◯、遅刻やで?」

◯「いやまだ20分前なんだけど。いつから待ってたんだ?」

七「1時間前から!楽しみ過ぎて早く着き過ぎてもうた

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とある若頭の高校生活⑧

とある若頭の高校生活⑧

あっという間に夏休みも終わり、乃木高も新学期を迎え早3日が経っていた

「ほら、元気出しなよさく」

遠「だって…」

「まだあのこと引きずってるの?」

遠「それもあるけど…」

(あ、これはその先輩に惚れたな…)

頬を赤らめてモジモジしているので、非常に分かりやすい

「…それで、さくはどうしたいの?」

遠「とりあえず、会って一回ちゃんと謝りたい」

「んー、お姉ちゃんも3年生だから、聞い

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とある若頭の高校生活⑨

とある若頭の高校生活⑨

◯◯「…悪い。武勇会の連中と揉めた上に、クラスメイトに素性がバレちまった」

帰宅後、◯◯は事務所で統に頭を下げ、事態を説明していた

統「話は聞いてる。武勇会側はゴネててもう一悶着ありそうだが、きっちり話を付けるつもりだ」

◯「…すまねえ」

統「いや、元はと言えば堅気の女子高生に手を出したのは向こうだ。お前も無事で良かったよ」

統はタバコに火を付けながら言った

統「…素性の件は、自分から

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