『ウルトラマンデッカー』が面白い
今月の九日に放送がスタートした、『ウルトラマンデッカー』。早くも本日朝九時からの放送にて、第三話までの放送が終了した。
まだまだ最序盤であり、今作品について、どうこうと言うのは時期尚早かもしれない。しかしながら、主人公アスミ カナタの決め台詞、
やるしかねぇ!今、やるしかねぇんだ!
に習い、本作について、少し語ってみたいと思う。
結論から申し上げると、最初の三話の段階で世界観と各人物の登場は勿論、担当する役割や性格、関係性が一通り丁寧な描写を通じて提示され、人間ドラマについては、既に土台が完成しているという素晴らしいロケットスタートを切っているといえる。
かつての五十話近くあったウルトラシリーズと違い、現在は二十五話で一シリーズが製作されていることを考えると、これはかなり物語を構築する上では大きいことである。
既に来週から、各当時人物を掘り下げても違和感がないし、いわゆる本編進行とは直接的な関係はしないギャグ回や、他のウルトラ戦士とのクロスオーバー回を入れる余裕があるのだ。
前作、『ウルトラマントリガー』は、主要当時人物が多くてその辺がどうしても最後まで消化不良になってしまったので、これは上手く昨年の反省を活かしているといえるだろう。
また、本作はウルトラマンダイナと同じように、謎の球体群である「スフィア」がシリーズを通してのヴィランとして設定されている。
最近のシリーズでは人間体かつ、ある程度の交信が出来るキャラクターがその役割合を果たしていたのだが、今回は全く交信が出来ず、正体も不明な無機質な球体ということで、よりミステリアスで謎解きを楽しむような展開が期待出来そうなのも楽しみである。
特撮面に関してはもう言うことがない。毎回素晴らしいチームで、実写パートに上手く合成やCGエフェクトを加え、本当に毎週放送しているテレビ番組なのかと思える程に、素晴らしいものを提供してくれる。
私がウルトラシリーズを愛し続けてこれた理由が、この特撮に関して一切妥協せず、常に素晴らしいものを提供してくれるという点にある。
以上、簡単にではあるが、『ウルトラマンデッカー』についての簡単な感想であった。
一話から三話は、人間ドラマの構築を何より大切にしてくれていて、手堅く特撮シーンも撮ってくれる武居監督の良さが全開で発揮されていた。
四話からは、恐らく別の監督が担当する回になるはずなので、シリーズにどんな別の側面や魅力を提示してくれるのかが楽しみである。
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