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どーる⊿妄ツイ
2024年10月6日 19:00
「あのね。」そこまで。そこまでしか、出せなかった。私はずっと、自分の気持ちを言葉にして伝えることが苦手で。喉元まで出かけた言葉を、飲み込んだ。「アルノ、東京かぁ」「うん……」「俺も、こっちから応援してるから」「ありがと……」「アルノ、なんか……暗い?」顔を覗き込まれて、夕焼けで染まった頬がばれそうになる。私は慌てて、マフラーに顔を隠した。「ううん、大丈夫