おかしな童話(おとうとレモンくん)
ねえさんレモンちゃんたちがいなくなってからというもの、おとうとレモンくんは、まいにち、そらをみて、ためいきをついていました。
あまなつちゃんが、ぴったりよりそって、おせわをしても、ぼおっとしています。おもしろい、なぞなぞをだしても、レモンくんは、うわのそらです。
れもんくんは、そとのせかいをしらないから、こわいきもちもあるけれど、ねえさんレモンちゃんたちが、みなによろこばれているのをみてから、まいにち、かんがえこんでいました。あまなつちゃんは しんぱいでなりません。
さいきんでは、あまなつちゃんから、はなれて、そとばかりみています。
そして、ついにある日、おとうとレモンくんもいなくなってしまいました。
どこへいったかなー? どこへ いったかなー? おやおや、げんきなこえがきこえるよ。
おとうとレモンくんは、レモンタルトというおかしになりました。それに、フロランタンという かちかちのおともだちもできました。
おまけに、まわりには、ゆうえんちみたいに、いろいろなものがあって、レモンくんは、とてもうれしくなりました。
よかったね、レモンくん
(おわり)
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