センチメンタル@いつもの森
どこかで死んだ弟の葬儀が家族のみで行われている。
時が流れると、じわりじわりと心がざわつき始める。
部屋にじっとしていても仕方がないと森に訪れた。
いつものように浮かれる気持ちはなく、ぼんやり歩いている。
いきいきとした森を見つめながら、ヤツはもういないんだな、と思う。
こんな感傷的な気分もじょじょに忘れ去られるんだろう。
気持ちによって撮れる写真は違うのかな、と思ったが、普段とあまり変わらないようだ。
相変わらずキノコが多い。
先週みつけた「朽木生型」の冬虫夏草の正体を暴こうとナイフを用意したが、もう姿がなくなっていた。理由はわからない。
目的がなくなった。
どんなものに心が奪われるのか、意識レベルを低くして感性にまかせる。
得も知れぬ感傷がじわじわと来るな。
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