会社を倒産に導く女の正体とは?ぶりっこ弁護士が謎の法人事件に挑む!「倒産続きの彼女」
こんにちは、読書子です。
本日、紹介する本はこちら。
新川帆立作「倒産続きの彼女」
「元彼の遺言状」の続編です。
前作を読んだ時から続きが気になっていたので読んでみました。
テンポよく話が進み、とても面白かったです。
では、簡単にあらすじを紹介します。
『山田川村・津々井法律事務所に勤める美馬玉子は、婚活中のぶりっこ弁護士。
ある日、上司から倒産寸前の会社・ゴーラム商会のもとに届いた内部通報の調査をしてほしいと依頼される。
通報内容は「経理部の近藤まりあが転職する度、その会社は必ず倒産する」というものだった。
玉子は事務所の先輩・剣持麗子とコンビを組み調査を始めるのだが、ある事件に巻き込まれていく・・』
「元彼の遺言状」では強気な女性弁護士・剣持麗子が主人公でしたが、今作は婚活に励むぶりっ子弁護士・美馬玉子が主人公となってストーリーが進んでいきます。
ゴーラム商会に届いた「近藤まりあが転職する度、会社が必ず倒産する」という内容の内部通報。
玉子は上司の命令で剣持麗子と組み、近藤まりあを調査することになります。
早速、ゴーラム商会に訪れた2人は、山田川村・津々井法律事務所の倒産チームの弁護士・哀田と共に、総務課長の只野愛子から話を聞くことに。
只野は「会社経営で危機を感じた際、近藤まりあに相談していた」と話しました。
次に近藤まりあのSNSを調べると、派手な暮らしをしていることが明らかになります。
そして後日、玉子と麗子は近藤まりあと只野愛子に面談を行いますが、ここで事件が発生。
面談をしていた隣室で只野愛子が血を流して亡くなっているのが発見されました。
警察が只野の死について調べる中、2人は近藤まりあが過去に勤めていた会社の調査を開始。
すると、近藤まりあが過去に勤めていた会社で不正会計を行っていたことや、実は他の会社では彼女が倒産に巻き込まれてことを知ります。
その後、玉子は近藤まりあが2社目に勤めていた会社「マルサチ木材」を訪れるのですが、創業者の幸元が只野愛子殺害の容疑で警察に連行されてしまって・・とハラハラドキドキの展開になっていきます。
最初、ぶりっこな玉子を見て今時の若い子という印象を受けました。
ただ、物語が進むと両親が亡くなったという辛い過去や祖母を支えるため頑張ってきたことが分かり、本当は強い女性なんだと思うようになりました。
彼女の成長していく姿は読んでいて微笑ましかったです。
また、玉子を通して前作の主人公・麗子の新たな一面も見られてより麗子が好きになりました。
今後、2人の活躍が楽しみです。
近藤まりあの正体とは?
玉子と麗子は事件を解決できるのか?
続きが気になる人は「倒産続きの彼女」を読んでみてください。