【子どもでもわかる】『セブンイレブンの16歳からの経営学』
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この本は、セブンイレブン・ジャパン創設した、鈴木敏文さんの経営思想が学べる本になります。
経営って聞くと「えぇ別にそんなの興味ない」って思うかもしれないけど、経営って簡単にいうと、人を動かす方法なんですよ。
だからこの本って実は「経営学・心理学・マーケティング・マネジメント」を使って、人を動かす方法が書かれている本なんですね。
つまりお店をやっている人は必見なんですけど、お客さんを相手にしている人とか、人と関わって仕事をしている人も大切になってくる知識がこの一冊で学べるんですね。
それをセブンイレブンというお店を軸に説明しているのがこの本の概要になります。
セブンイレブンってさ、全国のコンビニの中で一番数が多いのは知っていますか?
2014年調べなんですが、セブンは1万7000店舗、ローソンは1万200店舗、ファミマは1万店舗なんですよ。
セブンイレブンって実はかなり特徴的なコンビニで、アルバイトの人たちが自ら、仮説を基に検証をするような指導教育を行っているんですよね。
例えばなんですけど、「明日このプライベートブランドのポテチはいくつ売れるのかな?」に正解はないんですよ。
冷やし中華ってありますよね、あれってセブンイレブンでは冬でも売る時があるんですよ。
なんでかっていうと、冬でも暖かい日は食べたい時があるからっていう理由で、出すことがあるんですね。
もちろんお店限定だったりするんですけど。
あとは海が多い場所では、おにぎりは梅おにぎりが多かったりするんですよ。
実は地域によって発注している商品の種類や数がバラバラなんですよね。
それはアルバイトが発注の仕方に仮説を立てて検証して、やっているからなんですよ。
多分お店をやっている人ならなんとなくわかると思いますが、発注ってお店を経営する上でかなり重要なことじゃないですか。
だから発注の担当は大体店長がやることが多いんですけど、セブンではそれをあえてアルバイトにやらせたりするんですよ。
例えばお菓子コーナーは16歳の高校生の子にお願いしていたりとかね。
これは、任せることで、責任が生まれますよね。
そこで「どんな仮説を基に、どうゆう仕事をしたかで見ていく」んですよ。
難しいのが、昨日この商品が売れたから明日もその商品が売れるとは限らないんですよね。
「先週はこれが売れた」「毎月上旬にはこの商品がよく売れる」みたいなパターンがあっても、それは過去の知識でしかないんですよ・
大切なのは、昨日の顧客に売るのではなくて、明日の顧客に売ることなんですよね。
そのための仮説と検証を全ての商品に対して、やっていくのが経営学、なんですよ。
ちょっと難しいこと言っちゃいましたかね。
簡単にいうと、今日も明日も、お客さんに喜んでもらえるようなサービスの仕方を毎日考えて行こうよ、っていう感じですかね。
これが上手く行った時って、めっちゃ嬉しいじゃないですか。
これが仕事の「やりがい」につながるんですよね。
つまり、任せる=「部下のやりがい」になるっていうことを自然とやっているのが、セブンの教育なんですよ。
さらに人に任せる=リーダーシップの方法、ですよね。
というのは、上司のリーダーシップの力を身につけることと、部下の仕事のマネジメントが学べる場所なんですよ。
だからセブンっていうのは、面白いんですよね。
例えば、セブンに行った時に見て欲しいんですけど、手書きのテロップとかってあったりしませんか?
あそこに書いてある言葉を見て欲しいんですけど、売れていないパン屋さんとかだと試食コーナーに「食べてください」とか書いてあると思うんですけど、セブンでは「クセになる味」「夜食にぴったり」みたいな感じで書かれているんですよ。
これってさ「どんな味?」ってなると思うんですよね。
そう、お客さんに想像させることで、興味を持ってもらえる、まさにマーケティングの手法ですよね。
もう一つ、セブンのお仕事でみなさんが使える知識を紹介すると、セブンのコミュニケーション方法はかなり使いやすいし、再現性が高いなと思ったんですよ。
セブンイレブンってなんか安心しません?
美味しいのはもちろんのこと、あの雰囲気が落ち着く感じがありませんか?
実はセブンイレブンってなんか落ち着く感じの空間を作ることをかなり意識しているんですよ。
知識って形式知と暗黙知っていうのがあるんですけど、形式知っていうのは、数字とかグラフみたいな、誰が見てもわかるような客観的なデータのことです。
暗黙知っていうのは、「なんかこの人好き」とか「なんかこの場所好き」みたいに言葉では表現できない感情のような知識のことなんですよ。
よく「自転車の運転」に例えられることがあるんですけど、自転車ってどうやって乗っているの?って聞かれても説明できないじゃないですか。
いちいち足の関節がどうなって、とか説明できないでしょ。
なんとなくの感覚で操作しているじゃないですか。
あれと一緒で説明はできないんだけど、こんな感じっていうのです。
この暗黙知「なんかこんな好き」みたいな感覚が湧くような空間づくりをするように工夫をしていうるのがセブンイレブンなんですよ。
この暗黙知を働いている人も、お客さんと共有することが何よりも大切なんですね。
だから部下へ仕事を指導する時も上から目線でものを言ったりするのはNGなんですよ。
「一緒にやってみようか」
って言って指導していくんですよ。
部下が仕事ができていなかった場合は上司としての仕事をしていないのと一緒なんですよね。
部下に「こないだも教えたじゃん」とか「ちゃんとやり方教えたよね」
みたいにいう上司は、大体指導ができていないです。
なので間違えちゃいけないのが、指導をしたつもりになるんじゃなくて、部下に仕事の意義や仮説の立て方を職場の雰囲気から教えてあげることなんですよ。
そのために上司がやるべきことは
「一緒にやってみようか」
「ほらこうやったらこうなるでしょ。だからこうするといいよね」
みたいに一緒に仕事をやっていくことなんですね。
これが暗黙知の共有、つまり仲間として一緒に仕事をしていくことですよ、というのが学べる本になります。
この仲間と一緒に仕事をしていく感覚があると、いろんな人が「どうしたら良くなるのかな」みたいに仕事に取り組めるようになるので、仕事に対して積極的に知恵を出し合うようになるんですよね。
そうすれば現場のスタッフは多角的に成長をしていくから、仕事が楽しくなるんですよね。
つまりリーダーの仕事はこの暗黙知の共有「一緒にやってみようか」という感じで、部下のモチベーションを上げて、仕事への意欲をあげることなんですよね。
そして部下は部下で、任された仕事に対して仮説と検証を繰り返していくことなんですよね。
これが相乗効果になって、大きな成果と、楽しい職場になっていくっていうのが、セブンイレブンの仕事のやり方になります。
▼YouTubeではこんな動画もあるよ
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