![見出し画像](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/128182234/rectangle_large_type_2_1cf325ce296755f8ea755ea18af97b17.jpeg?width=1200)
世界でいちばん透きとおった物語【ネタバレ厳禁!】
先日、今年最初の本屋に行きました。
やっぱり本屋の落ち着いた雰囲気は良いですよね。1時間は平気でいられます。
今回は以前から気にはなっていたけど、何故か手にしようとしなかった『世界でいちばん透きとおった物語』をついに購入しました!
以下はネタバレなしで紹介や感想を書いていくつもりですが、事前情報ゼロの状態で読むのも贅沢な楽しみ方だと思います。
ですので、ここから先は自己責任でお願いします。(この前置きすらもネタバレになりそうで怖い…)
面白いのは間違いないですので、ぜひ読んでみてください!
↓↓スクロールするとあらすじが始まります。↓↓
〇著者
杉井光
〇ジャンル
ミステリー小説
〇あらすじ
私の言葉で書くのも考えましたが、粗相があるといけないので公式から引用させていただきます。
―――【あらすじ】―――
大御所ミステリ作家の宮内彰吾が、癌の闘病を経て61歳で死去した。
女癖が悪かった宮内は、妻帯者でありながら多くの女性と交際しており、そのうちの一人とは子供までつくっていた。それが僕だ。
宮内の死後、彼の長男から僕に連絡が入る。
「親父は『世界でいちばん透きとおった物語』というタイトルの小説を死ぬ間際に書いていたらしい。遺作として出版したいが、原稿が見つからない。なにか知らないか」
奇妙な成り行きから僕は、一度も会ったことがない父の遺稿を探すことになる。知り合いの文芸編集者・霧子さんの力も借りて、業界関係者や父の愛人たちに調べを入れていくうちに、僕は父の複雑な人物像を知っていく。
やがて父の遺稿を狙う別の何者かの妨害も始まり、ついに僕は『世界でいちばん透きとおった物語』に隠された衝撃の真実にたどり着く――。
――――――――――――
〇感想
個人的には、けんごさんの推薦コメントがちょうど良いというか、上手いなあと思いました。
―――【推薦コメント】―――
・小説紹介クリエイター けんご
洗練された文章に惹き込まれ、清らかな物語に心を掴まれました。
「何を書いてもネタバレになる」という感想(私も前置きで似たようなことを書きましたが)は、読んだ人なら誰でも思いつくんですよね。
でも、それを言わずにこの綺麗な1文のコメントは、さすがプロだなと感心しました。
帯や本紹介の情報がどうしても目に入ってくるので、事前にある程度想像したり、展開を予想しながら読みましたが、ことごとく私は外れました!
ちなみにお笑い好きの私は、以下のように感じました。
さらば青春の光やバカリズムのコントのようだ!
誤解の無いように言いますが、決してバカにはしていません。
お笑い好きの方は分かると思いますが、むしろ最上級に近い褒め言葉です!設定を思いついた時点で勝ちというところが、非常に彼らのコントと共通しています。
また、私は本書の次の一文が良いなと思いました。
読みたいから読む、が小説の幸せな読み方だと思います
思わずここでジーンと響きました。
当たり前のことを言っているのかもしれません。
それでも言葉として見ると、とても素敵な一文だなと感じました。
今回はどうしても引用が多い記事になってしまいました。
少しでも興味を持たれた方はぜひ読んでみてください!
そして、もう一度この記事に戻ってきてもらうと、私の言いたいことが何となく分かると思います。
いいなと思ったら応援しよう!
![読書大学(だい)](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/78123646/profile_457cb9164a66574f1b09d120a056daff.jpg?width=600&crop=1:1,smart)